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横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

アベ飲みクス効果?

2013年11月21日 | 冬ネタ

ワイン専門店などで、1本3千円を超える比較的高価格帯の商品の売れ行きが好調だ。景気回復ムードの広がりなどが背景で、21日解禁される仏ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」も高付加価値の品が注目を集める。若者や働く女性らが牽引(けんいん)役となって、ここ数年10%近い伸びをみせているワイン消費に景気改善の追い風が吹いている。

 「昨年1千円台だった1本当たり平均単価が、2千円台に上昇している」と笑みを漏らすのは、直輸入ワイン専門店「ヴィノスやまざき有楽町店」の担当者。足元の客単価も約4500円と、前年比600円アップした。売れ筋は3280円の米国産ワインだ。

              

 オフィス街にほど近く20~30歳代の女性客が多い同店では、10種類余りそろえたワインボトル用の手提げ袋が隠れた人気商品。“女子会”などに持参する際の定番アイテムといい、「ブームというより、少し『奮発』してワインを楽しむ暮らしが定着してきた証しでは」と分析する。

こうした流れは毎秋恒例の一大イベントであるボージョレ商戦を盛り上げ、大手各社は高付加価値品の販売に力を傾ける。キリン傘下のメルシャンは有機栽培限定の「ボージョレ・ヌーボー・オーガニック」(想定価格3800円)の受注が好調だ。

 オークたるで熟成させた新趣向のボージョレを売り出すのはサッポロビール。輸出元、仏ラブレ・ロワ社のチボー・ギャラン副社長は「日本のワイン消費者は成熟しており、開発の手が抜けない」とアピールする。

 成熟し活況を呈する日本市場は、主要生産国の一つであるイタリアにとっても魅力という。仏シャンパーニュ地方と並ぶ高級発泡ワインの産地、フランチャコルタの生産者協会は今秋、日本事務局を開設。「まず、感度の高いセレブの間にムーブメントを仕掛けていく」(マウリッツィオ・ザネッラ会長)計画だ。