Yukoの日記

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読書

2014-04-24 08:45:50 | 日記
「黄金のバンタム」を破った男

著者   百田 尚樹

 打たれても打たれても前に出る男は、こんなにも美しい・・・敗戦から十余年、十九歳で世界王座についたファイティング原田。三年後、史上最強と言われていた「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを破り、日本人初の二階級制覇。だが時代の寵児となった原田の前に、世界の強豪が立ちはだかる。1960年代、日本人を熱狂させた男の戦いを描きつつ、昭和の”熱”を見事再現したノンフィクション。  (表紙より)

★大変面白かった。ボクシングのことやファイティング原田のことは名前くらいしか知らず、また世界と戦ってきた選手の戦後の日本人に、希望と光と誇り与えたチャンピオンの話を読むだけでもジーンときます。
ファイティング原田だけでなく、彼を取り巻く人々についても丁寧に書いていて、昭和の熱気を百田さんは感じさせてくれます。ボクシングを見る目は確かに変わったかも・・・。


ぼくらの祖国
著者    青山 繁晴
略歴   神戸市生まれ。慶應義塾大学文学部中退、早稲田大学政治経済学部卒業。
共同通信社の記者(経済部、政治部など)、三菱総合研究所の研究員を経て株式会社独立総合研究所(独研)を創立。現在、代表取締役社長・兼・首席研究員。
近畿大学経済学部客員教授(国際関係論)。経済産業省の総合資源エネルギー調査会・専門委員、内閣府原子力委員会・専門委員、海上保安庁の政策アドバイザー。
専門は、エネルギー安全保障/核セキュリティ、危機管理、外交・安全保障、国家戦略立案。
テレビ、ラジオ出演や多数の講演をこなす。

一の節
きみは祖国を知っているか。
あなたは祖国を知っていますか。
ぼくは知らなかった。
なぜか。
日本の学校では、教えないからだ。日本の大人も、語らないからだ。
きみも、あなたも、ぼくもみんな日本国民だ。だけど日本をそこく、祖国として考えたこと、はっきり祖国として意識したことが、どれほどあるだろうか。
東日本大震災と福島原子力災害が起きてしまった後の日本でこそ、それを問い直したい。わたしたちは震災で、根っことは気づかないで根っこであった何かが、ただの一撃で、見渡す限り壊れることを知った。
しかしそれは、ぼくら日本国民の、あまりに尊い共通体験でもある。
行方がいまだ分からないかたがたを含めて二万人近くの同胞の命を喪い、原子力災害によって福島のひとびとの人生を根こそぎ狂わせ、その産み出す放射性廃棄物を考えればおよそ百年先の子々孫々にツケを回す。
その無残な現実を通して、わたしたちは、根っことは気づかなかった根っこ、大きくて深い土台があったことを、これまでの立場の違いを超えて、知りつつある。
ぼくが学舎に通っていたとき、小学校、中学校、そして高等学校でも、祖国という言葉を教室で、またふだんの生活で聞いたことがなかった。
聞いたことがないことを、考えたり、意識したりすることは難しい。
大学に進み、二十歳を過ぎても、「祖国とは何か」を考えさせる講義は、ただのひとつもなかった。
しかし、ぼくにもきみにも、あなたにも祖国はある。ただ日本に生まれ、日本に住んでいるだけではなく、祖国としての日本がある。・・・等々

★読み始めは何を言われているのかピンとこなかったけれど、読み進めていくうちに、我が祖国たる日本をなしているのは国民でありその祖国を守るために多くの祖先が必死で戦ってきた歴史がある。
そしていま残念なことに、日本国民は祖国の大地、海を汚してしまった。私たちにはもう一度汚れの無い海を取り戻して子孫に伝えるべき義務がある。
また、自国領土内の資源は他国に略奪されるまま放置し、国際石油資本が高値でオファーする原油や外資企業が作った原発を諾々と受け入れてきた日本。私たちは、我が祖国のために何をすべきか、考えさせてくれる最高の本だと理解することができました。
祖国って何だろう?明確に答えられなければ、是非お読みになってください。

造幣局通り抜け

2014-04-16 07:50:35 | 日記
帝国ホテル食事&桜見物      2014.4.14

 大阪の春を彩る造幣局の「桜の通り抜け」が11日~17日迄開催され、桃、紅、黄緑など色とりどりに咲き誇る約350本の桜を楽しむ目的もあって、桜祭バイキングを帝国ホテルで楽しみ、その後は見頃真っ只中、通り抜けの八重桜を、久し振りに観賞して来たのです。メンバーは長いお付き合いのある着付けの友7人です。
先月までは皆それぞれが忙しく、少し一段落したので「ご苦労さま会」を計画したのでした。
ホテルの食事に舌鼓しながら、バイキングという気軽な雰囲気にも会話が弾み、1時間30分は瞬く間に過ぎてしまいました。和服、洋服、今回は何方でもという事で着物4人、洋服3人となり、こういう形も良いかも知れません。お天気は滅茶苦茶良く、桜の通り抜けには日傘がさせないので首に日除けの工夫をし、また前にも進みにくい大勢の人出の中、珍しい種類の八重桜を目線の位置で観る事が出来たのには感激でした。
造幣局が今年の見どころとしているのは「松前琴糸桜」八重桜の一種で花弁が40~45枚と多く、高さ6メートルに伸びた枝を紅色で埋め尽くしています。花弁の色は次第に淡くなるそうです。
写真を撮っている友の姿は童心に戻ったような感じで、とっても嬉しそうです。いついつまでも、この友人達と一緒に仕事をしたいとさえ思う瞬間でありました。
こうして、造幣局の南門から北門への一方通行(約560メートル)を春の陽射しを浴びながら、スマホやデジカメ片手に優雅に歩いた私達でした。帰りは勿論、喫茶店で別れを惜しむようにお喋りをしたのです。
メンバーのMさんお疲れさまでした。定年退職となりとても寂しいですが、お出掛けの時はご一緒してくださいね。
色々お世話になりました。今後とも宜しくお願いいたします。

帝国ホテル食事&造幣局桜

国岡商店

2014-04-07 09:57:38 | 日記
海賊とよばれた男(上)  


著者  百田 尚樹     1956年大阪生まれ  永遠の0、ボックス、風の中のマリア、モンスター、 影法師、錨を上げよ等、著者多数 

 
 「ならん」ひとりの馘首もならん」・・・敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐡造は、なにもかもを失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男とは・・・出光興産の創業者・出光佐三をモデルにした本格歴史小説。



海賊とよばれた男(下)      2013年本屋大賞第1位  安倍晋三総理も愛読

 敗戦後、日本の石油エネルギーを牛耳ったのは、巨大国際石油資本「メジャー」たちだった。日系石油会社はつぎつぎとメジャーに蹂躙される。
一方、世界一の埋蔵量を誇る油田をメジャーのひとつアングロ・イラニアン社に支配されていたイランは、国有化を宣言したため国際的に孤立、経済封鎖で追いつめられる。
1953年春、極秘裏に一隻の日本のタンカーが神戸港を出港した・・・。
「日章丸事件」に材をとった、圧倒的感動の歴史経済小説、ここに完結。

★三代目、東雲忠司が社長を退任した時、店主こそは人生の師であった。世の人々は国岡鐡造を一代で財をなした大立者と見做すが、それは違う。店主の生涯はむしろ行者の一生だった。その生き方は修業に励む禅僧に似ている。
自分は39年も仕えてきたにもかかわらず、一度も言われたことがない言葉がある。それは、「儲けよ」という言葉だった・・・。
どのページを繰っても感動の涙なしでは見られない小説でした。電車での読書が主ですが、鞄に入っている本の重みは喜びの塊かも知れません。桜景色を眺めながら、所々で国岡鐵造さんひきいる国岡商店を思い出しておりました。
花びらの隙間から、社員たちの働きが見え隠れしたような気がします。




桜満開

2014-04-03 08:06:01 | 日記
三田より大阪城へ      2014.4.1

 昨日、一ヶ月前に結婚した娘を車(彼女の運転)で三田へ送り、直ぐ帰るつもりだったのが大幅に時間が遅くなり、そのまま泊めて貰うことになりました。
久し振りに会う義息子とも会話が弾み、お互い気遣いながらもまったりとした時間が流れて行きます。
翌日早朝に会社へ出かける彼を見送って、娘も神戸で鍼灸師としての職場へ初出勤です。もう少しゆっくりして仕事に出れば良いのにと思っていたのですが、好きな鍼灸師として働くのは嬉しいことだとか・・・。
楽しそうに立ち働く娘、又彼も穏やかな人でとても幸せそうです。
その生活のほんの一部を垣間見、安心しながらJR三田駅へ娘と向かったのでした。「行ってらっしゃ~い気を付けてね」。 
 快速に乗り窓から景色を眺めていると「桜満開」が脳裏に浮かび、暖かい日射しも後押しをしてくれる中、主人を大阪駅から誘ってみる。見事に上手く断られ一人で行くことに決定です。
一週間前の袴着付けの時もこの大阪城公園で下車しましたが、随分気配が変わっているのに驚きです。ワクワクしながら天守閣を目指してウォーキング。時間が早いにも関わらず既に観光客や家族ずれ、カップルが嬉しそうに歩いており、私もまるで誰かと来ているような錯覚さえしてしまいます。
3月生まれの私は幼い頃から桜が大好きで、甘酸っぱい思い出が蘇ります。桜並木をいつまでもいつまでも歩いていたい衝動にかられるのは、天下統一をなしとげた豊臣秀吉が作った大阪城に足を踏み入れているからでしょうか。
それとも他に何か・・・。




天守閣展望台から見えるのは、お城の堀や大川をみおろす大阪城のまさに中心。遠く生駒や六甲の山も一望できます。屋根についている「しゃちほこ」は口から水をはく伝説の動物で、火よけのおまじないだそうです。
大阪城は歴史のカプセルと言われる所以がよく分かりました。


神戸の鍼灸院へ初出勤