ホテル西洋銀座は、5月31日を最後に閉館するそうだ。
泊まったことはないが、フレンチレストランのレペトワには何度かお世話になっている。グルメのいつめん(いつものメンバーの略)で、記念のディナーをすることにした。
セピアの内装が、大人の落ち着いた雰囲気を感じる。

「お飲み物はいかがなさいますか。ドンペリフェア開催中ですので、お得な価格でご提供できますが」
ドンペリか。
私は俄然興味を引かれた。
「お得って、おいくらなんですか」
「グラスで2100円です」
普通のシャンパンでも、そのくらいはする。となれば、滅多に飲めないドンペリを選ぶのが得策であろう。
しかし、ドンペリにもランクがあるから、なおもしつこく聞いてみる。
「ロゼ?」
ウエイターは、苦笑して答えた。
「いえ、ロゼではございません。ロゼですと、5倍ほどのお値段になりますので……」
「まあ、そうですよねぇ」
「はい」
残念、白か。
炭酸が強いので、ウエイターがゆっくり、ゆっくりとグラスに注いでいた。

グラスにも「ドン ペリニヨン」の文字があり、特別感をかもし出す。

「乾ぱーい」
本当は、3月に集まる予定だったのだが、不運なことに、その日は予約が取れなかった。何としても、ここで最後のディナーを楽しみたかったから、4月にスライドして、この日を迎えたというわけだ。予約は、智恵子さんが手早くしてくれた。
「私は、先週、宿泊もしてきたわよ」
涼子さんは、古くからの贔屓客だったようで、とりわけフィナーレを惜しんでいた。
「お待たせいたしました」
レペトワのいいところは、ほとんど待ち時間を感じないことだ。接客も丁寧で品がある。
まずは、ウニ。

オマールエビ。左のボールがソースになっていて、素晴らしい組み合わせだった。

フォアグラ。ハチミツの甘さが、こってり感にマッチしている。

白身魚。蒸してあるので、実にシンプル。

メインは羊にしたが、脂が強すぎる。和牛にすればよかったかも……。

デザートの前にデジカメを取り出し、ウエイターさんに記念写真を撮ってもらった。
私は肌トラブルが続いており、顔の赤みが目立っていたが、智恵子さんが「美肌アプリ」なるもので写真を修整してくれた。今では、お気に入りの一枚になっている。
そして、選び放題のデザート。モンブランもオペラもアイスクリームも美味しかったが、名物のマカロンは絶対外せない!

満腹になったところで、お開きだ。
すでに、銀座一丁目駅の出口案内から、ホテル西洋銀座は消えていた……。なんとも哀しいことである。
さようなら、レペトワ。
今まで、どうもありがとう。

↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
泊まったことはないが、フレンチレストランのレペトワには何度かお世話になっている。グルメのいつめん(いつものメンバーの略)で、記念のディナーをすることにした。
セピアの内装が、大人の落ち着いた雰囲気を感じる。

「お飲み物はいかがなさいますか。ドンペリフェア開催中ですので、お得な価格でご提供できますが」
ドンペリか。
私は俄然興味を引かれた。
「お得って、おいくらなんですか」
「グラスで2100円です」
普通のシャンパンでも、そのくらいはする。となれば、滅多に飲めないドンペリを選ぶのが得策であろう。
しかし、ドンペリにもランクがあるから、なおもしつこく聞いてみる。
「ロゼ?」
ウエイターは、苦笑して答えた。
「いえ、ロゼではございません。ロゼですと、5倍ほどのお値段になりますので……」
「まあ、そうですよねぇ」
「はい」
残念、白か。
炭酸が強いので、ウエイターがゆっくり、ゆっくりとグラスに注いでいた。

グラスにも「ドン ペリニヨン」の文字があり、特別感をかもし出す。

「乾ぱーい」
本当は、3月に集まる予定だったのだが、不運なことに、その日は予約が取れなかった。何としても、ここで最後のディナーを楽しみたかったから、4月にスライドして、この日を迎えたというわけだ。予約は、智恵子さんが手早くしてくれた。
「私は、先週、宿泊もしてきたわよ」
涼子さんは、古くからの贔屓客だったようで、とりわけフィナーレを惜しんでいた。
「お待たせいたしました」
レペトワのいいところは、ほとんど待ち時間を感じないことだ。接客も丁寧で品がある。
まずは、ウニ。

オマールエビ。左のボールがソースになっていて、素晴らしい組み合わせだった。

フォアグラ。ハチミツの甘さが、こってり感にマッチしている。

白身魚。蒸してあるので、実にシンプル。

メインは羊にしたが、脂が強すぎる。和牛にすればよかったかも……。

デザートの前にデジカメを取り出し、ウエイターさんに記念写真を撮ってもらった。
私は肌トラブルが続いており、顔の赤みが目立っていたが、智恵子さんが「美肌アプリ」なるもので写真を修整してくれた。今では、お気に入りの一枚になっている。
そして、選び放題のデザート。モンブランもオペラもアイスクリームも美味しかったが、名物のマカロンは絶対外せない!

満腹になったところで、お開きだ。
すでに、銀座一丁目駅の出口案内から、ホテル西洋銀座は消えていた……。なんとも哀しいことである。
さようなら、レペトワ。
今まで、どうもありがとう。

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