OMOI-KOMI - 我流の作法 -

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CRMのSTEP (「企業価値の源泉」より)

2005-06-06 00:15:02 | 本と雑誌

 あることを達成するための適切なSTEP論は、プロセスを整理するうえでも、達成状況を把握するためにも有効です。

 数年前からマーケティング上の流行のコンセプトとしてCRM(Customer Relationship Management)がありますが、その構築にあたってのSTEPの一例です。

(p94より引用)顧客と学習していく関係を築くために

識別する
 各顧客をすべての接点で識別し、・・・それぞれの顧客とのすべてのやりとり、および全取引データをリンクさせる

区別する
 各々の顧客を、その企業にとっての現在の価値と潜在的価値、また各々の顧客がその企業に対して持つニーズによって、他の顧客と区別する

交流する

カスタマイズする

 「識別」と「区別」といった「一見似ていそうで異なるコンセプトを表す単語」を使ってSTEPを規定しているところが秀逸です。

 そして、次に必要になるのが、「識別」するための情報であり、「区別するためのメルクマール」です。

 実はこれらも一筋縄ではいきません。有意な水準にまで高める努力と、100%を目指さない限界効用の見極めが肝になります。


企業価値の源泉―グローバル企業に学ぶ競争優位の情報戦略
日本NCR株式会社
翔泳社

 

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