OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

師弟百景 “技”をつないでいく職人という生き方 (井上 理津子)

2023-09-30 09:37:39 | 本と雑誌

 いつも聴いているピーター・バラカンさんのpodcast番組に著者の井上理津子さんがゲスト出演していて紹介された著作です。

 内容は、今日に続く “職人” の世界を舞台に、“伝統的技芸”を伝えていく師弟関係の「今」を小文と写真で紹介したものです。
 丹念な取材で描き出された“職人の世界”のエピソードはどれもとても興味深かったのですが、それらの中から特に印象に残ったところをいくつか書き留めておきましょう。

 まずは、井上さんが本書で特に注目した「現代の職人像」が表れているくだり。文化財修理装潢師の現実から。

(p112より引用) 経験値は大事だが、「つべこべ言わずに、これをやれ」的な職人仕事では、そこ止まりだ。培われてきた技術や作法には「なぜ、そうするのか」を裏付ける理論がある。作品の時代背景から、用具や作業空間への科学的エビデンスまで理解し、新しい機器も取り入れつつ論理的に実作業に臨む時代となっていたのだ。

 また、江戸木版画彫師の関岡裕介さんはこう語っています。

(p148より引用) 「今、私は弟子にコツを口で伝えています。コツとは理論に近づけようとすることだから、そのほうが早く習得すると思います」

 同じような例をもう一つ。茅葺き職人の中野誠さんの指導方法。

(p210より引用) 「僕は惜しみなく言葉で教えます。背中を見て、自分で理解していくほうが深く分かるようになるでしょうが、時間がないんです。弟子入りは十五歳が理想なのに、この頃は高校卒業どころか大学院卒や社会人経験者まで来るから。「やりたい」と目を輝かす子たちを僕は断らず、丁寧に教えるんです」

 だからといって、職人の師匠に弟子入りした若者たち(なかには、ミドルエイジの方も)は、その境遇に甘えて受け身になっているわけではありません。

 左官職人の弟子、吉永真美さんの場合。

(p72より引用) 吉永さんは、それらの技を食い入るように見つめている。
「しっかり押さえることによって、剥がれにくくなる」
と言葉が発せられたときも、聞き漏らさないぞという表情だった。「一息つく時間にメモをします」と、ポケットから小さなノートを出して後に見せてくれたが、そこにはきれいな小さな文字で、 現場で教わったそうした事柄が無数に書き込まれていた。

 先の茅葺き職人中野さんの弟子、湯田詔奎さんは、今日流のツールもフル活用しています。

(p212より引用) そうした「下回り」一年を経て、いよいよ「葺き」など実作業に入ると、湯田さんは教えられたことをスマホで写真を撮りまくり、毎日その画像を見て復習した。いや、過去のことではなく、それは今も続いているという。

 昔のような厳しい徒弟制度ではないにしても、本書に登場している弟子の方々はみんな、伝統を引き継ぐ気概を持って、師の一挙手一投足を見逃すまい、一言をも聴き洩らすまいと真剣な姿勢で取り組んでいるのです。
 そして師匠らもまた、自らの技の全てを惜しみなく教え伝えています。

 

 

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〔映画〕ミセス・ハリス、パリへ行く

2023-09-29 11:09:47 | 映画

 
 2022年に公開されたアメリカ映画です。
 
 “おのぼりさん”?が引き起こす騒動がモチーフになったコメディです。

 主人公の夢の実現の舞台はパリ、 “クリスチャン・ディオール” のブティック。そこでの心優しい味方たちの存在が、主人公を演じたレスリー・マンヴィルのキャラクタとともに、この作品のハートウォーミングなテイストを作り上げたポイントですね。
 
 ちょっとエピソードを詰め込み過ぎた感もありますが、こういう “Happy” に徹した物語は、映画ならではだと思います。

 

 

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〔映画〕憧れを超えた侍たち 世界一への記録

2023-09-28 11:29:44 | 映画

 
 2023年に公開された日本映画です。
 
 2023年3月に開催された「2023 World Baseball Classic」での日本代表チームの実像を映したドキュメンタリー作品です。
 
 チーム専属のカメラにより撮影された映像は、栗山監督をはじめとした選手・コーチのみなさんの姿、声、そこに迸る想いを見事にとらえていました。
 
 表舞台での3大会14年ぶりの世界一はもちろん素晴らしい勲章ですが、仮に結果がどうであったとしても、この晴れの場での彼らの気持ちの高まりと躍動は、観ている私たちの心に響きます。

 

 

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90歳までに使い切る お金の賢い減らし方 (大江 英樹)

2023-09-27 13:02:54 | 本と雑誌

 

 いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。
 ストレートに “タイトル” に反応して手に取ってみました。

 私も「定年」を目の前に控える歳になりました。これからは、僅かな資産を取り崩しながら日々暮らしていく生活に移ります。この物価上昇の世の中、少しでも資産運用をとの気持ちもありますが、やはりそれが定年後のやるべきこと中心というのは如何にもおかしな話です。

 そのあたり、著者の大江英樹さんはどうとらえ、どうアドバイスしているのか。
 本書のタイトルでもある「お金の減らし方」について、大江さんはこんなふうに議論を進めます。

(p156より引用) まず本章では、「お金の使い方、減らし方」について、4つの側面から考えます。
 それは、(1) 自分の好きなことにお金を使う、(2) 思い出にお金を使う、(3) 人のためにお金を使う、そして (4) 無駄を楽しむ、という4つのテーマです。

 この議論の冒頭で、そもそも大江さんは「お金は増やすよりも減らす方が楽しい」と語っているのです。なるほど “減らす方が楽しい” という発想は、私にとっては新鮮な気づきでした。

 “楽しい” と感じるお金の減らし方、使い方にはどんなものがあるのか・・・、その点について、本書に記された最も印象に残ったくだりです。

(p152より引用) 人生の終盤が近づくにつれて、人生で最後に残る大切なものは何だろう、と考えるようになりました。そして・・・一番大切なのは「思い出」ではないだろうか、と自分なりに考えています。人生の充実度を高めるのは、その時々の体験であり、それにまつわる思い出ではないのか、と。
 だとすれば、もっと「思い出」を得るためにお金を使うべきなのではないでしょうか。自分のやりたいことにお金を使う、人とのつながりのためにもっとお金を使う、そうしたことの方が、お金を増やすことよりもはるかに大切なことだと思います。

 人生の幕を下ろす瞬間に最もたくさん残っているものは “お金” ではなく “豊かな思い出” であるべきで、その “思い出” を積み上げていく「手段のひとつ」が “お金” だというのが、大江さんのメッセージです。

 

 

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〔映画〕ボーダータウン 報道されない殺人者

2023-09-26 09:12:05 | 映画

 
 2007年に公開されたアメリカ映画です。
 
 メキシコのシウダー・フアレスで起きた連続女性殺人事件をもとに作られた作品とのこと
 
 事実を掘り下げたドキュメンタリーではありませんし、主人公を中心としたストーリーは完全にフィクションだと思いますが、モチーフになった事件の背景等については “さもありなん” という感じを抱かせるリアリティがあります。
 
 ラストはスッキリした幕切れではありませんが、この作品のテイストだと、こういうエンディングが相応しいのでしょう。

 

 

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〔アニメ〕機動戦士ガンダム 水星の魔女

2023-09-25 06:29:23 | 映画

 
 2022年~2023年にかけて放送されたテレビアニメ作品です。
 
 「機動戦士ガンダム」とあったので観てみましたが、お馴染みのモビルスーツは登場するものの、私が見慣れていた「機動戦士ガンダム」シリーズとは全く別物でした。
 
 ここまでモチーフやテイストが変わってしまうと、私のような世代の者は、登場するキャラクタに共感も感じませんし、物語の世界観に入り込む余地もありませんでした。
 時の移ろいですね、残念・・・。

 

 

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書く力 加藤周一の名文に学ぶ (鷲巣 力)

2023-09-24 12:15:56 | 本と雑誌

 いつも利用している図書館の新着本リストで目に付いた本です。

 加藤周一さんの著作は、以前は何冊か読んでいたのですが、このところご無沙汰でした。

 本書は加藤さん本人の著作ではなく、加藤さんの文章を材料に、彼の卓越した「文章力」を腑分けして紹介した内容です。
 著者の鷲巣力さんは、平凡社で加藤さんらの担当編集者として活躍したのち、現在は、立命館大学加藤周一現代思想研究センター顧問をされています。本書には、そういう加藤さんの文章を知り尽くした方ならではの読み解きのポイントや関係するエピソードが数多く記されていました。

 ここでは、そのいくつかのくだりを覚えとして書き留めておきます。

 まずは、「第7章 起承転結をつくるー「小さな花」」で指摘された “考え抜かれた『例示』”

(p93より引用) 加藤は具体的に例示するとき、頭に浮かんだ偶然を記すことはほとんどない。いつも秩序立てて叙述する。このくだりも、春夏秋冬の花をひとつずつ例に出し、かつ、中国ひとつ、日本ひとつ、ヨーロッパふたつを配したのも偶然ではない。意識的に書くからこそ、このような表現になるのである。

 一言一句、細部も決して疎かにしない真剣な筆致であり、読み手に対する敬意が感じられます。

 そして、「第9章 むつかしいことをやさしくー「嘘について」」の解説文のなかの一節。井上ひさしさんの書斎の机に貼ってあった紙片に書かれていた言葉です。

(p128より引用) 章題とした「むつかしいことをやさしく」という句は、井上ひさしの文章を書くうえでのモットーとしたことの一部によった。「むづかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに」ということを井上ひさしはしばしば述べた。のちにこれに「ゆかいなことをまじめに」の一句をつけ加えた。

 「むつかしいことをやさしく」とは、文章を書くうえでよく耳にするアドバイスですが、それに続く数句の教えは “なるほど” と圧倒されますね。

 さて、本書を読み通しての感想です。
 本書は、加藤さんの文章を手本とした「書き方」の指南書でもありますが、加藤さんの著作をひとつひとつ取り上げてはその読み解き方を丁寧に案内している「読解本」「教科書ガイド」だともいえるでしょう。

 たとえば、こういった説明です。

(p306より引用) 各人の代表的な仕事について、・・・「書いた」「作った」「完成した」と異なる動詞を使っているところにも注意を払うべきだろう。同じ動詞の繰りかえしを避けたに違いない。
 そして、エゴン・シーレの世界へ分け入ってゆく。このように、大状況から次第に小さな状況へと移行してゆく方向性をもっている。このあたりの筆の運びは、前章のラッセル『自伝』を書く場合と同じである。

 加藤さんをよく知る鷲巣さんの解説だけに、その着眼と掘り下げは、私のような初学者とっては “精緻なミステリーの謎解き” のような興奮を感じるものでした。

 本書の半分は加藤さんの著作の引用なので、「加藤本のダイジェスト集」としても有難い体裁の書物ですね。

 

 

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〔映画〕スティルウォーター

2023-09-23 10:14:51 | 映画

 
 2021年に公開されたアメリカ映画です。
 
 クライム・サスペンスといったジャンルだと思いますが、アクションがウリではありません。
 リアリティは今ひとつですが、しっかりした設定とストーリーでみせる作品です。舞台となったマルセイユの退廃的な街の風情も、作品のテイストにマッチしていました。
 
 キャスティングも秀逸です。
 主演のマット・デイモンは、こういう性格の役も見事に演じますね。共演のカミーユ・コッタン、アビゲイル・ブレスリンもとてもよかったと思います。
 あとは、相手役の娘を演じたリルー・シュヴォー、彼女抜きには登場人物間の人間関係は描けなかったでしょう。素晴らしい。

 

 

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〔映画〕ジャスティス・リーグ

2023-09-22 11:56:32 | 映画

 
 2017年に公開されたアメリカ映画です。
 
 「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」を引き継いだ物語です。
 
 スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンに、フラッシュ、アクアマン、サイボーグが新たに加わったDCコミックスの選抜チームが活躍します。
 
 ただ、悪役のモチーフに今ひとつインパクトがなく、戦いの背景にも納得感がありません。単に、ヒーロー、ヒロインが “空疎な空中戦” をしているだけのように見えてしまいます。
 大きなウリのひとつの “スーパーマンの復活” も、取って付けたようで・・・。
 
 この作品を見る限りでは、それぞれのキャラクターの「単独作品」の方が楽しめるように思いますね。

 

 

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聴きポジのススメ 会話のプロが教える聴く技術 (堀井 美香)

2023-09-21 11:03:22 | 本と雑誌

 著者の堀井美香さんは、2022年4月にTBSを退社しフリーとして新たな道を歩始めた元TBSアナウンサーです。

 堀井さんの著作は、ちょっと前に「一旦、退社。~50歳からの独立日記」というエッセイ集を読んでいます。とても読み心地のいい内容でした。
 今度は、前著とはかなりテイストが変わった “HowToもの” ですね。

 「アナウンスのプロ」である堀井さんは、数多くの番組やイベントでインタビュアーとして“聞き役”を務めることが多々ありました。その経験をもとに、実践に役に立つ具体的な “聴く技術” を紹介していくのですが、併せて、“聴く心構え” や “聴くための話し方” といったテーマにも話題は拡がっていきます。
 そのあたりの問題意識も「アナウンスのプロ」としての心配りの表れですね。

 さて、本書を読んでの感想です。
 堀井さんが実践してきた “聴き手” というポジションでのコミュニケーションの深化のためのTips紹介も大いに参考になりましたが、もうひとつの楽しみは、話を進めて中での  “堀井さん流の言葉選び” でした。

 たとえば、「ママ友と距離を縮めるには『言葉のカロリー』を上げていく」の章の締め。

(p133より引用) どんな話になっても、たとえ自分と意見がまったく違っても「聴いた話は引き出しに入れるだけ」なのが「聴きポジ」です。議論に持っていかず、それぞれの子どもや家庭の違いや個性を堪能してください。

 “個性を堪能する” というフレーズはいいですね。“違いをじっくり味わう”、深みのある姿勢です。

 “聴く” ことは、“相手あって” の営みですから、相手への “語りかけ” の感性も練磨されているのでしょう。

 

 

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〔映画〕スコア

2023-09-20 12:53:37 | 映画

 
 2001年に制作されたアメリカのクライム・サスペンス映画です。
 
 ロバート・デ・ニーロとマーロン・ブランドの共演というので観てみたのですが、かなり以前に1度観ていましたね。
 
 数人の主要人物だけで物語は進んでいくのですが、正直、マーロン・ブランドにはそれほどの存在感は感じられず(まあ、そういう演技だったのかもしれませんが・・・)、本作では、ロバート・デ・ニーロの相棒役のエドワード・ノートンのうまさが際立っていたように思いました。
 
 最後の “どんでん返し” はある程度のところで予想はできるのですが、ミエミエでも、ここまでシンプルなHappy endにもっていかれるとスッキリしますね。

 

 

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〔映画〕ドクター・ドリトル

2023-09-19 12:56:55 | 映画

 
 2020年に公開されたアメリカ映画です。
 
 児童文学「ドリトル先生」シリーズを原作としているとのことですが、“動物と話せる” というモチーフと助手のトミー・スタビンズを除くと全く別の物語ですね。
 
 それでは翻って、別作品としての印象はどうかというと、どうにも「?」です。ストーリー自体は陳腐ですし、動物たちの演技をみて喜ぶ観客は限られるでしょう。
 
 動物の声で出演した役者の方々も含めると、かなり豪華なキャスティングなのですが、残念ながらそれには不釣り合いな出来でした。

 

 

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スローなブギにしてくれ (片岡 義男)

2023-09-18 08:31:17 | 本と雑誌

 

 ちょっと前に片岡義男さんの最近の書き下ろしエッセイ集「僕は珈琲」を読んだのですが、その独特の感性が気になって、彼の往年の代表作を読んでみようと思い立ちました。

 1975年に雑誌「野生時代」で発表されたとのことなので、もう50年近く前の作品です。

 本書は、表題作「スローなブギにしてくれ」をはじめとして「モンスター・ライド」「ハートブレイクなんて、へっちゃら」「マーマレードの朝」「さしむかいラブソング」の計5編を集めた短編集です。

 どの作品にも、街々の情景描写、男女のキャラクタ設定、オートバイ、たばこ、ファッションといった小道具類に、当時の時代が色濃く映し出されています。

(p229より引用) 昼のあいだ、美紀は、なんとなく学校にかよっているようだった。ノートや辞書をブック・ベルトでしばって持ち、出かけていく。

 “ブック・ベルト” といっても、今の人には分からないでしょうね。
 こういった “ヴィヴィッドな時代感” は、今はもうどこにもなくなったようです。

 後年、映画化されたときの主題歌、南佳孝さんの「スローなブギにしてくれ (I want you)」も記憶に残る名曲ですが、彼らの曲が、また“シティ・ポップ” として脚光を浴びていますね。

 やはり、“あの頃” のインパクトは格別でした。

 

 

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〔映画〕355

2023-09-17 09:24:59 | 映画

 
 2022年に公開されたアメリカ映画です。
 
 女性が主人公のスパイ映画ですが、プロットやストーリーは今ひとつでした。
 
 その代わり、キャスティングは豪華絢爛です。ジェシカ・チャステイン、ダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルス、ルピタ・ニョンゴ、ファン・ビンビンと主役クラスが揃い踏みでした。
 このあたり、「オーシャンズ8」を彷彿とさせます。
 
 ただ、そうなると、個々の魅力も “フルに発揮” とはいかないのが残念ですね。

 

 

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〔映画〕トータル・リコール(2012)

2023-09-16 12:44:01 | 映画

 
 2012年に公開されたアメリカ映画です。
 観るのは2、3回目だと思います。
 
 私の世代だと、「トータル・リコール」といえば、まずは、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のもの(1990年)を思い浮かべますが、こちらは同じ原作に基づくコリン・ファレル主演版です。
 
 次々に展開するアクションシーンがウリなのでしょうが、ともかく本作で強烈な印象を残したのはケイト・ベッキンセイル演じる「ローリー」の凄まじき執念ですね。
 1990年版ではシャロン・ストーンが演じた役で、“Mr.&Mrs. スミス” を彷彿とさせるものがありました。

 

 

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