2024年に全8話で放映されたテレビアニメ作品です。
一時期大人気を博した「鬼滅の刃」シリーズですが、このあと「劇場版」が予定されているということで、この作品は完全に “つなぎ” ですね。
なので、内容について特に書き留めておくことはありません。
一点、私は素人なので感覚的な感想になりますが、このところいくつかアニメ作品も観ている中でも、やはりこの作品の「背景の作画水準」は際立って高いように思います。画面を観ていても“質感の違い”は明らかです。
2024年に全8話で放映されたテレビアニメ作品です。
一時期大人気を博した「鬼滅の刃」シリーズですが、このあと「劇場版」が予定されているということで、この作品は完全に “つなぎ” ですね。
なので、内容について特に書き留めておくことはありません。
一点、私は素人なので感覚的な感想になりますが、このところいくつかアニメ作品も観ている中でも、やはりこの作品の「背景の作画水準」は際立って高いように思います。画面を観ていても“質感の違い”は明らかです。
2022年(日本では2023年)に公開されたのアメリカ映画です。
ウォーターゲート事件を扱った「大統領の陰謀」をはじめとして、メディアが巨悪を暴くモチーフの作品は数多くありますが、本作もそういった類の作品です。
ただ、その描き方は、メディア vs 権力 ではなく、「権力を告発する被害者 with メディア」にスポットを当てているのが特徴的ですね。
その点では、主人公である二人の女性ジャーナリストと被害者の女性たちとの絡みやそれを支える上司の姿がが見どころになっています。
キャスティング面では、派手な役者さんは出ていませんが、主役のキャリー・マリガン、ゾーイ・カザンのコンビはとても魅力的でしたし、本人役で登場しているアシュレイ・ジャッド、上司役のパトリシア・クラークソンあたりは流石の存在感でした。
2013年に公開されたアメリカ映画です。
ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマンという超重量級のビッグネームが相対峙する作品の割には、どうにも浅薄な出来ばえでした。
サスペンスとしての設定に斬新さがなく安易なので、ストーリー展開に躍動感や緊迫感を感じないところも大きな要因ですが、主人公のキャラクタが今ひとつ表層的で、どうにも魅力を感じないのです。
ラストに向かっても、ミエミエの伏線回収から急転直下の展開で正直かなりガッカリしました。
エンディングも “サスペンス” のものではありません・・・。
いつも聴いている茂木健一郎さんのpodcast番組に著者のトミヤマユキコさんがゲスト出演していて紹介された著作ですが、ピーター・バラカンさんのpodcast番組でも同じく取り上げられていました。
トミヤマユキコさんは、東北芸術工科大学芸術学部准教授として少女マンガ等のサブカルチャー関係の研究に取り組むととともに、マンガやフード関係のライターとして数々の著作も発表されています。
トミヤマさんが命名した「ネオ日本食」とは、「海外から持ち込まれたはずなのに、日本で独自の進化を遂げ、わたしたちの食文化にすっかり溶け込んでいる食べ物&飲み物」とのことですが、トミャマさんは本書にて、その「ネオ日本食」の歴史や魅力にとどまらず、「ネオ日本食」を産み出し提供し続けている “人” や “家族” にもスポットをあて、精力的な取材によりその魅力的な人柄、雰囲気を余すところなく描き出しています。
とても興味深いエピソードや蘊蓄が満載の内容ですが、それらの中から特に印象に残ったところを少々書き留めておきましょう。
まずは、目黒の「スパゲッティ ダン」。
先代から引き継いだ島崎弘さんとそのご家族が切り盛りする “たらこスパゲッティ” がお勧めの店です。
茹で立ての麺に手早くソースを絡める、この作業が「ネオ日本食」を産み出すとのこと。
(p50より引用) 何気ないことのようだが、麺が熱いうちにダッシュでソースを絡めるひと手間が大事なのだ。島崎さんに言わせれば「乗っけるだけなら誰でもできるからね。それはサボってるだけ」とのこと。ネオ日本食の多くは、誰でも作ろうと思えば作れる。だからこそ、何気ないひと手間がモノを言うのだと思う。
いやあ、確かにそのとおりですね。
そしてもうひとつ、本書で紹介された「ネオ日本食」の特徴を記しているところです。
(p93より引用) 多くのネオ日本食は、日本にいる作り手がときに知識も材料も足りない中でどうにか海外のものっぽい料理を作ろうとすることによってガラパゴス的なおいしさを生み出してきた。
なるほど、これも腹に落ちる説明ですね。
さて、本書で紹介された「ネオ日本食」、「ホットケーキ」「パフェ」「たらこスパゲティ」「ランチパック」「ホイス」「餃子」「カツレツ」「カレー」、どれも頗る魅力的です。
紹介されたお店、一軒でもいいので行ってみたいですね。
2003年に公開されたアメリカ映画です。
エンターテインメント作品としては、よくある「詐欺」をモチーフにしたストーリーなので、大体ラストのサプライズは予想の範囲内。この手の作品としての出来栄えは “並” ですね。
ダスティン・ホフマンとアンディ・ガルシアが出演しているとのことで観てみたのですが、これといった絡みもなく少々拍子抜けでしたし、紅一点のレイチェル・ワイズも華やかさが今ひとつで・・・、ちょっと残念でした。
1992年に公開された日本映画です。
原作は永井荷風の有名な小説ですが、恥ずかしながら私は読んだことがありません。
3回映画化されたとのことで、本作は2作目、小説と異なり主人公が「荷風本人」に変えられています。もっとも、小説の主人公が “永井の分身” と言われていたようなので違和感はありません。
当時の時代感だから許されるようなモチーフですが、評判どおり墨田ユキさんは見事に演じ切っていました。
あとのキャスティングも良かったですね
杉村春子さん、乙羽信子さんはもちろんですが、やはり主役の津川雅彦さん。こういったキャラクタを演じさせると絶品ですね。まさに、“余人をもって代えがたし” の典型です。
2022年に公開された日本のアニメ映画です。
よくある人気ライトノベルが原作の作品ですが、どうでしょう、最近のこういったアニメ作品にしては、ちょっと物足りない印象ですね。物語りの広がりが今ひとつだったようです。
ともかく、日本のこのスタイルの作品のレベルは、モチーフもストーリーも映像も際立って高い水準にあるので、少々の出来ではなかなかインパクトは残せません。
そういった中では、one of them という感じですね。
2006年に公開されたアメリカのミュージカル映画です。
ブロードウェイ・ミュージカルが原作とのことですが、映画でも十分楽しめますね。(とはいえ、ミュージカルは観たことがないので、完全に無責任発言ですが・・・)ミュージカルといっても、台詞に代わる「歌」のパートはそれほど多くはありません。
キャスティング面では、ビッグネームのビヨンセとエディ・マーフィは期待どおり、この作品が映画初出演だというジェニファー・ハドソンが見事な存在感を示していました。
反面、個人的には、ジェイミー・フォックスは最後まで馴染めませんでした・・・。
2016年に公開された日本のアニメ映画です。
同名のコミックを原作とする京都アニメーション制作作品です。
なかなか扱うには厳しいモチーフですが、大仰な演出もなく、登場人物の個々の心情や人間関係が自然体で描かれていました。実写版になると、そのあたりに“ワザとらしい演技” が入り込みがちなので、その点 “アニメ作品” として作られたのは正解だったように思います。
公開時の評価も高かったようですが、確かに、いい作品でしたね。
2023年公開の日本映画です。
『女子高生の放課後アングラーライフ』というライトノベルが原作の作品ですが、“釣りが趣味の女子高校生たちの青春ストーリー” というちょっと変わった設定がいいですね。
物語の方はといえば、設定の捻りのわりには、ストレートな「友情モノ」です。主人公を含むグループ4人の性格付けがなかなかに絶妙で、好感度maxです。まあ、“映画” に何を求めるかですが・・・。
あと印象に残ったのは、脇役で登場していた、中山忍さん、西村知美さん、藤田朋子さんの3人。
私の年代は、こちらのインパクトの方が大です。(久しぶりに「平成ガメラ」を観ましょうか・・・)
2022年に放映されたテレビドラマです。
「タツノコプロ創立60周年記念ドラマ」として制作されたとのこと、池田エライザさんの初主演作でもあります。
原作は、今から50年近く昔のテレビアニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」で、私もタイトルぐらいは知っていますが、実際に観たことはありません。まあ、この作品自体、原作との連続性はなさそうですね。
観通しての感想ですが、正直、かなり期待外れでした。
テーマ自体が扱いづらいものだったせいもありますが、全編、どんよりと沈んだトーンで、エンタメ作品としての “華” がありません。
本来であれば、その“華”となるべき主役の池田エライザさんも、全く彼女の魅力を発揮できなかったようです。
いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。
特に「歴史」に興味があるというわけではありませんが。単に「時間軸」を辿るのではなく、こういった何かひとつの “テーマ” を掲げて、それについての論考を進めていくスタイルは気になりますね。
本書では「街道」が切り口です。
早速、それらの中から特に私の関心を惹いたところをひとつ書き留めておきましょう。
「鎌倉街道」。
比較的私の自宅のそばを通っているので、親近感を覚えました。
(p61より引用) もともと、鎌倉街道は幕府(鎌倉府)が鎌倉に軍勢を集結させるための道であった。鎌倉を守るための道だったが、幕府や鎌倉府に敵対する勢力にとっては鎌倉を攻める道となっていた。
鎌倉に幕府が開かれた以降、戦国時代に入るまでの間は、まさに「いざ鎌倉!」の言葉どおり、新田義貞、北畠顕家らをはじめとした名だたる武将が行き来した “合戦の道” だったようです。
そのほか本書で取り上げられた “道” は、奥州街道、日光街道、東海道、中山道、甲州街道、北国街道、中馬街道、伊勢参宮街道、熊野古道、西国街道、お遍路道、長崎街道等々。
そこには武士の奉公の様があり、庶民の生活の跡がありました。大井川の川止めを避けて東海道から中山道に参勤交代のルートが変わっていったとか、江戸庶民の “お伊勢参り” の仕掛け人たる“御師” の役割とか、興味深いエピソードには事欠かない内容でした。
まあ、正直な印象では、ひとつひとつの章の掘り下げがとても浅いので物足りなさMaxですが、こういう “切り口の妙” を感じる著作も楽しいものです。
1998年に公開された日本映画です。
愛媛県でのオールロケ作品とのことですが、ご当地プロモーション色はまったくなく、とても素直な “青春映画” でした。
映画の舞台は高校のボート部、主人公も高校生で、主役の 田中麗奈さんも当時はまさに同年代。いい個性を発揮していましたし、共演のみなさんも清々しくて、とてもよかったです。
物語としてはかなりあっさり目。とはいえ、このくらいの濃度がこういったほのぼの系のテイストの作品には相応しいように思います。
観終わって気づいたのですが、制作に周防正行さんの名前もありました。「なるほどそうか、」といったところですね。
2023年に公開された日本映画です。
大人気のコミック「キングダム」の映画化第3弾。私は、原作のコミックは読んだことがないのですが、アニメはシーズン5まで、映画も第1作目からずっと観ています。
そのうえでの感想ですが、映画版はどうにも “今ひとつ” 感が拭えませんね。
キャスティング面では、山﨑賢人さん、吉沢亮さんをはじめ長澤まさみさん、そして大沢たかおさんとなかなかの面々が登場していて、原作のキャラクタのイメージをうまく演じています。
問題なのは、長編ものをいくつかのパートに分けてシリーズ化する際の “構成” にあるようです。今回は大きく2つのエピソードが描かれていましたが、それぞれが単独で全体感がありませんでした。
さて、第4作目はどうしましょうか・・・。
2023年公開(日本では2024年)のアメリカ映画です。
「エクペンダブルズ」シリーズの第4弾ですが、ここまで劣化すると観続けているファンは熱狂的な「シルヴェスター・スタローン」オタクの方々ぐらいでしょう。
そのスタローンも、最初と最後に顔を出すだけで、あとはジェイソン・ステイサムが暴れ回るシーンで埋められてストーリーは何もありません。
“ニューブラッド” と銘打っていても、新顔のメンバーたちは本作から唐突に加わっただけです。それぞれに加わるにあたってのエピソードでも準備されているのであれば少しは興味が沸くのですが、そのあたりも完全にスルーです。
まあ、本作、正直、脚本も不要だったと思いますね。