昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

決算と鮎

2010-06-15 11:45:00 | 日記・エッセイ・コラム

オカブ商会の会計年度は、5月が年度末。したがってこの6月は決算でてんてこ舞いの月である。特に昨年、株式会社化したので、法定で作らなければならない帳簿や、決算書、申告書の類のボリュームは個人商店のときと比べ物にならない。ようやく昨日、帳簿を整理して、数字の帳尻を合わせ、BS、P/L、そして株主資本等変動計算書を作った。といっても、基本的にオカブ商会はモノとしての商品(棚卸資産)を仕入れているわけでもないし、銀行から借金しているわけでもないし(もっともこんな会社に金を貸してくれる金融機関があればこその話だが)、従業員がたくさんいるわけでもないし、商売繁盛で取引件数が鰻上りというわけでもないし、土地、建物も機械ももっているわけでもないので、なんつーか会計処理はいたって単純である。だから、決算といってもしっかりした元帳が出来上がればそれで8割がたは終わったようなものだ。結論から言うと、前年度はちょっとした赤字。黒字にならないのは痛いが、税金を払わなくて済むのでありがたい。青色申告法人だから赤字分は今年度に繰り越せるし、なんやかんやで特典があって、非常にありがたい。こんなに優遇されていていいのかと疑問に思うくらいである。しかしオカブ商会は社会的インフラを大規模に利用させてもらっているわけでもないし、まあこれくらいは当然と納得。あとは申告書を書くだけである。これも赤字で所得がなく法人税は無税だから、いたって単純。しかしこんな状態に安穏とはしていられない。会社というものがどんなに儲からなくても、給料をくれて、いつまでも存続してくれるものなら、貧乏暮らしも我慢できるのだが・・・・今年度は前年度と違って初期投資もなく、有利な条件でのスタートだし、飛躍の年としたい。決算が終われば、新しい事業計画の立案である。決算に目処が付いたので、打ち上げにご馳走を食おうと、かーたんがオオゼキで4匹500円の鮎を買ってきてくれた。今年の初鮎である。かーたんが料理してくれた。美味かった。しかし、本来経営者たるものこういうものは築地あたりの料亭で食うべきものであろう。そうできるように頑張るぞ~。

 

   雨空を見上げて鮎に古妻や     素閑

 

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