

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(2級)問題より
【19】但馬で最も古い旧石器時代のナイフ形石器が発見さ
れた畑ヶ平遺跡は、どこの市町にあるでしょうか。
(a)養父市 (b) 香美町 (c) 朝来市 (d)新温泉町
「古代の但馬 但馬地方で最も古い遺跡は、畑ヶ平(はたが
なる)遺跡:新温泉町で、約2万5,000年前のナイフ形石器が
出土している」と始まる参考書が、ふるさと但馬のことを勉強
するテキストブック「ザ・たじま」です。
但馬検定を受験するためには、まずこのページのこの書き出し
から但馬の歴史を学びます。
ふるさと但馬の古代の始まりは、この畑ヶ平遺跡の石器時代か
らなのです。
次に土器が使われるようになる縄文式時代に入り、温暖な気候
で高地に縄文人が生活します。そのため縄文時代の土器は、高
い山や山腹から見つかっています。
だんだんと平地にも生活圏が移り、豊岡市でも中谷貝塚から大
量の貝類や土器が見つかることになります。
米作りが始まる弥生時代の遺跡からは、稲の穂を刈り取る石包
丁やモミ跡のある土器が出土します。その遺跡の一つが、豊岡
市の駄坂川原(ださかかわはら)遺跡です。
3世紀が終わるころから古墳時代となり、大和朝廷が各地の豪
族と連合して日本の国造りを進めます。その時代の古墳が但馬
全域に造られていきます。
と、ここまでの1ページが但馬検定テキストブック「ザ・たじ
ま」の記述です。
平成30年第13回但馬検定2級の第一問目は、この駄坂川原遺跡
からの出題でした。答えは、(d)の新温泉町です。
『~しんちぇ~』
但馬弁で「しんせ~」って、とても一般的な言葉です。
「何々しんせ~」は、「~してみて」「~して下さい」「~して
はどうですか。」の但馬弁です。
「じいちゃん、ちゃんとしんせ~よ。人に笑われんようにしんせ
~よ」なんてばあちゃんが使うね。
ところでその「しんせ~」が子供向けになると「~しんちぇ~」
となるんよ。
幼児向けかな、まあ小さい子供に大人が言う時には、「しんせ~」
が「~しんちぇ~」になるのです。
標準語の「~してはどう」、「~してみて」は、但馬弁では「~
しんちぇ~」になるんよ。
「ケンちゃん、ちゃんとマスクしんちぇ~よ。風邪が流行ってる
んでな」、
「ミオちゃん、ばあちゃんが買ってきておくれたから、このかわ
いい服着てみんちぇ~な」 なんて、かわいい子達にやさしく言う
んだよ。