

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(2級)問題より
【71】但馬地域には、JR播但線の駅は和田山駅を含めいくつあるでしょうか。
(a)3 (b)4 (c)5 (d)6
播但線は、山陰線和田山駅を出発して山陽線姫路駅に至る、兵庫県の中央を北
から南につなぐ鉄道です。和田山(わだやま)駅~竹田(たけだ)駅~青倉(あ
おくら)駅~新井(にい)駅~生野(いくの)駅と、ここまでが但馬地域です。
この先は播州地域に入り、長谷駅、寺前駅、新野駅と続き、姫路駅まで播州地域
に13駅あるのです。播但線は全部で18駅、そのうち但馬地域は和田山から生
野までの5駅ということなのです。 答えは(c)5です。
『肥たんご』
ケンちゃんね、今日はちょっと臭(くさ)い話、少しだけ臭(にお)う話なんよ。
昔はね、野菜を作る時よく育ちますようにと、何をやったと思う。今ならいろいろな
栄養の元、肥料と言うものをやるわな。昔から肥料はあることはあったけれど、肥料
を買うお金がないの。なので肥料の代わりに「肥(こえ)」っていうものやったの。
「こえ」って声じゃないよ。「肥(こえ)」は人のウンチだったり、牛のウンチだっ
たりするの。
実は、ウンチってとっても作物にとっては栄養があるの。とっても肥料として生育に
は役立つんよ。だから、大昔から作物作りには人の肥をキッチリ使ってたんよ。江戸
時代からそりゃあ人の肥なんてとっても貴重品で、売り買いされて重宝されてたって
本に書いてあったよ。
じいちゃんが子供のころはね、まだその「肥」を普通に使ってた時代なんよ。それを
便所からくみ取って運ぶ入れ物が「肥(こえ)たんご」と言ったのよ。
近所のUさんというじいちゃんが、なぜか知らんがよく「肥たんご」を運んでいる人
だったの。どっかの貯めておくところに運ぶんだろうね。大きな「肥たんご」を4つ
くらい棒に下げて、金車(かなぐるま)の台車で運ぶんよ。
時には石を踏んずけて「チャポッ」と道にこぼれるの。匂いもするよ。でもね、その
頃は肥たんごなんて当たり前の時代だったから、誰も何とも言わなかったね。
時々「チャポッ」とこぼれたね。なんとものどかな時代だったね。