
楽(たの)しみは われ古希過ぎて 元気よく 新築現場 作業するとき
外の作業が楽になりました。
寒さが少しも感じられなくなり、とても作業がはかどります。
午前中のエアコン工事のあと、別の施設の建物で大型エアコンの見積り下見にまいります。
室外機の設置場所の確認のために、川沿いの道路の方から検分をします。
『わあ~、Mさ~んお久しぶりです。お元気ですか~』と、
20m程先の玄関先に立っておられるMさんにあいさつします。
Mさんは私より確か若い筈です。
もうずっと以前にお客さまで、色々お買い上げいただいていましたが、この20年くらい前からご無沙汰です。
『お元気ですか』、
「いや~、元気じゃないですよ。透析に通っています」、
「もうだいぶ前なんですが、むくみや体の具合が悪いもんで豊岡病院に診てもらったら “人工透析しなきゃあきません” ですわ。
今は日高病院で2日おきの透析なんです。もちろん仕事は全然です」、
『透析って、なったらずっと続けなくっちゃいけないのですね。大変だな~』と話します。
話していて分かりました。
Mさんは三つ若い、Mさんの弟さんは私より五つ若いです。弟さんにもご贔屓して頂いています。
「アトムさんの近くのKさん、確か近くだと聞いてます。
Kさんも同じような境遇で、日高病院でよく会いますよ」、
『ああ、Kさんは私より五つ上で植村直己さん世代ですわ』、
「Kさんて透析で大変なのに、よ~く話が好きで明るくっていい人です」、
「アトムさん、アトムさんはしゃんと背筋伸ばして、身軽に動きいいですね。
私より年なのにお元気でいいですね」と、いかにも羨ましそうにお話しされます。
『ありがとうございます。近くでエアコンの下見なんです。
元気に毎日仕事ができて、本当にありがたいことだと感謝してます。
Mさんも体いたわり、頑張ってね』と、優しく会話を続けます。