何度でも、どんなことでも、とことん優しく説明を

2012年01月20日 | お客さん宅で
(豊岡駅通り商店街にノボリがずらり、「ちょっと寄っていきんせ~」の優しい言葉)

本日、Hさん宅へ洗濯乾燥機を納めます。
調子がおかしいと修理に伺った息子が、「当店からお買い上げ以来、17年間もご愛用いただいています。修理よりも買い替えた方がお得です」と説明したようです。
Hさん宅にもお届けしてますアトムの特選品カタログを、広げて奥さんへ説明したのでしょうね、パナソニックのちょっと大きめ8kgの、縦型洗濯乾燥機をお買い上げいただきましたね嬉しいですね。

私が用事を済ませて外から帰ると、「お父さん片方持って、配達手伝って」と云います。親子そろって出かけます。
古い故障の洗濯機『17年間もご苦労さま、それにしてもキレイに使っておられますね』と奥様に、そんな話をしながらですねテキパキ取付いたします。
蛇口の具合がおかしいと、安全水栓に付け替えたり床の水平トレーのことや、それもテキパキ片付けますね。
洗濯乾燥機は、ただの洗濯機に比べてほんの少しでありますが、操作ボタンが多くて見るからに難しそうにも見えます。相当立派な商品ですね。奥さんおっしゃる「わ~、今までより難しそう、私みたいなもんでも使えるかしら~」と、
息子は、「Hさんよろしいですか、使い方をお教えしますよ。まずフタは折りたたみではないです。さらに中ブタがあります」、「洗濯物を入れますね、フタを閉めて電気のもとのスイッチはこれ、このスイッチを押して下さい」と、イの一番から一つづつ、ユックリユックリ丁寧に説明しますね何回も、
「わたしゃ~ボタンが見えれへんわ~、メガネを取って来よう、ちょっと待ってね」と、奥さんは途中で説明中断するし、「使えるかしら、ねえ~乾燥だけでも出来るの~。風呂の湯は洗濯だけなの、ゆすぎにも使えるの」と、行ったり来たりの説明は、何度も何度も聞いたり触ったり、なかなか先へは行きません。

私は、車へ箱やゴミなど積みまして片付けを済ませていきますすぐにです、その後は奥さんへの息子の説明姿をじっと黙って眺めます。
息子の話法は素晴らしい、実にユックリ噛みくだき、間を置きます急がない、同じことです何度でも、どんなことでも奥さんが聞くこと丁寧に、実にユックリ丁寧に上手に説明いたします。
その説明やり取りを、後ろで眺めて聞いてると実にとことんですよ、優しさあふれる愛情さえも感じる話し方ですね。
親子で一緒に配達をしまして、こんなことを書くのも変ですが、『私よりも説明が旨いがな~、なんちゅう間の取り方が良いの、お客さまに優しい愛情さえも感じさせる話法じゃないの」と、親バカでしょうか親が感心してしまいます。

先日工事で取り付けた、ダイキンエアコン “うるるの” のおうち、Mさん宅は高齢の二人暮らしのお方です。
大阪の息子さんからのご注文で、実家に付けます高級機、おばあちゃんの使い方を心配されます息子さん「アトムさん、よろしくお願いしますね、くれぐれも」と、聞いて約束いたします。
取り付けまして一ヶ月、家の前を通る度にです『こんにちわ~、Mさんどうですか、使い方分かりますか』と尋ねます。
おばあちゃん、いつもこんなこと「わたしゃ~、呆けとるんでなかなか覚えれんや~な」と、寄るたびににおっしゃいますね。毎度です。
部屋に上がってリモコン持って、優しく優しく『このボタンだけ押してね、いいころにしとくから他のボタンは押さんといてね、分かった』、『それから青いランプが真夜中に眩しいって、テープで明かりを目隠しにしてあげるね』なんて、何回も何回もお話します。
大阪の息子さんとの約束ですね、いやいや、どなたのばあちゃんにもですよ親切モットー優しさだけは、心を込めて説明します。

そんな訪問終えまして、店に帰って親子で一緒、洗濯乾燥機の配達します。そして息子の説明眺め、実に感心感動します。

《最高の 愛情それは 説明よ》