国家の盛衰貧富は・・・・・・

2012年01月06日 | 私の思い
(円山川は真っ白一面雪景色、雪降り止み間の青空が、やけに眩しい河川敷)

二宮尊徳の話の中にとても多く出てまいります言葉に、「分度」と云うものがあります。何事も分相応に、心持ちも身の振る舞いも、分をわきまえ分相応にと云う意味であります。
尊徳の語録の一つにこんなお話出てきます。
「国家の盛衰貧富は分度を守ると分度を失うとに生ず。分度を守れば則ち盛富を致し、分度を失えば則ち衰貧に陥る。国家の衰貧に陥るや、仮貸(かたい:借金のこと)と聚斂(しゅうれん:重税のこと)と以て国用を補うは叔世(しゅくせい:世の末のこと)の弊なり。」と云う言葉です。
人でも家でも国家でも、分度を守ることはとても大切なことである。特に国の場合は、行財政の隅々までに分度を守ることが、国家の隆盛につながり、それに反して分度をわきまえない、借財と重税は国家の破滅へつながる、何としても、それは避けなければならないと言っているのです。

本日、年末調整の書類を作成しまして、源泉徴収税を豊岡税務署へ納めにまいります。その足で、豊岡市役所の税務課へも提出書類を届けに、毎年のことです同じこと真面目に納税いたします。
去年はいつ行ったかな?、そんな時には、便利にブログ検索しまして、読んだり見たりいたします。
今年も思いましたね真面目に納税する行為、申告の心持とはどんなことかと考えました。去年のブログを開いて読んでみて、同じことを思っていたことも気付きます。

去年のブログの一部です。

《日本の納税って、納税者お任せの申告主義ですから、全て納税者の信用で成り立っていますね。自分で計算し書類を作り、自分の計算にもとずいて決めた納税額を自分で払いに行く、よ~く考えてみますと、払う方も受け取る方も書類は揃っていると云うものの、全~んぶお互い信用しっこ、「信用してますよ」で成り立っている信用システムそのものですね。
商売の根本は「信用」ですが、その延長線上の納税だって「信用」なくては成り立ちません。》と書いて、日本の自主申告制は、なんと「信用」をベースに成り立ってるものと感じます。
そして続けて、
《ちょっと前のブログで書いた、「懐徳堂(かいとくどう)に学ぼう」のお話しで、山片蟠桃(やまがたばんとう)が師匠との会話の中でこんなことを云ったと書きました。
商売は、「よろつ程のよ木」と、「じひふか木」と、「しやうじ木」の3本の木が「カネのなる木」であると教わっています。
「よろつ程のよ木」とは、万事に限度をわきまえる事、「じひふか木」とは、慈悲深く心がける事、「しやうじ木」とは、正直につとめる事だそう、大阪発祥の懐徳堂の精神は、「正直、信用、奉仕」だと書きました。
「しょうじ木」は正直のこと、これが一番大事、そこから信用が生まれ、そして商売させてもらったお返しに、世間様に奉仕したり納税したり全部「正直」と「信用」からの賜物と、そんなことを書きました。》と書いて、
商売は、「よろつ程のよ木」と、「じひふか木」と、「しやうじ木」の、3本の木が「カネのなる木」である、
「よろつ程のよ木」とは、万事に限度をわきまえる事、
「じひふか木」とは、慈悲深く心がける事、
「しやうじ木」とは、正直につとめる事と、大阪の懐徳堂の話は「しょうじ木」の事を書きました。

真面目に申告納税は、まあ日本全国ほとんどのお店、儲かっていれば当然ですが儲かっていなくともそこそこに、皆がやります真面目です。そんな正直・信用に努める国民みんなのために、国のリーダー政治家はどうでしょうかね考えますよ。
普通の会社の経営ならば、売上げ下がって赤字になればどうして売れないどうしよう、まずはそのこと考えるでしょうね。国のリーダー役人たちも、国家の経営同じです。まずは経済隆盛をどうしてするかと考えましょう。それでもなかなか適わぬ時は、無駄を省いてメリハリつけて重点投資をするでしょう。
金が要るから無いからと、すぐに借金すればです必ず会社は潰れます。国家の財政大変でしょうけど、やっぱり増税する前にもっとすることあるでしょう。

尊徳翁が云う通り、「国家の盛衰貧富はやり方次第、仮貸(かたい:借金のこと)と聚斂(しゅうれん:重税のこと)は叔世(しゅくせい:世の末のこと)の始まり」と言ってます。
善良真面目な国民は、細々なりとも分度に応じ、納税きちんとしてますホントです。何卒ですね、国のかじ取り分度を以て、聚斂(しゅうれん:重税のこと)だけは最後の最後にしてちょうだいね。

《納税を したくなるよな 政治して》