三笑会

三笑会は、平成30年6月1日~陶芸活動と陶芸教室、喫茶室、自家野菜販売、古美術・古物商経営を総合的に活動していきます。

「拉致解決に強い思い」

2022-07-10 16:54:56 | 日記
「拉致解決に強い思い」

 7月10日付けの徳島新聞朝刊に、標記の見出しで安倍晋三元総理が凶弾に倒れてお亡くなりになった事件についての取材記事が掲載された。安倍氏は拉致問題解決に並々ならぬ意欲を示していたものの、在任期間中に拉致被害者を取り戻せなかったことは安倍氏自身が一番悔しい思いをしていたに違いないと察する。
 残念ながら拉致被害者を取り戻せなかったが、平成26年5月に北朝鮮との間でストックホルム合意に至ったことは、今後につながる業績として評価したい。政府内においては、ストックホルム合意による解決を目指す方針と、拉致問題最優先として全拉致被害者即時一括帰国を主張する家族会・救う会の主張に寄り添うかのような方針が並立しており、それが拉致問題解決を阻害していることはこれまでにも再三再四指摘してきたところである。正直なところ、我が国の政策に転機が訪れる可能性が出てきたとも考える。
 私は、安倍晋三という政治家を拉致問題解決という視点だけで評価をしない。日米同盟の深化及び国際政治の場において日本の立ち位置を押し上げたという功績の方が大きいと評価している。また、韓国との従軍慰安婦問題に一定の決着をつけたという功績も見逃してはならない。外交辞令という部分を差し引いても、世界各国から寄せられている弔意の数が安倍氏の政治家としての力量と評価を物語っている。
 今後、ストックホルム合意に基づき日本人の公平な救済を実現していく中で拉致被害者を一人からでも取り戻したいと思う。そのためには、生存情報のある日本人の救出と、交渉可能な分野における具体的取組を最優先する活動を展開していきたいという話は今回の記事にはならなかったが、徳島新聞には深くお礼を申し上げたい。
 それにしても、今回の安倍氏銃撃事件は防げた事件ではなかったのか、安倍氏の背面を警護するSPは一体何をしていたのかと腹が立って仕方がない。しかし、今となっては安倍晋三元総理のご冥福を心からお祈りするばかりである。