「取材で話したこと」
昨日の18日には市民ギャラリーに6社の報道機関が訪れ、「横田めぐみと家族会の写真展」について取材していただいた。
その際に私が話したことは色々あるが、「現在、家族会・救う会が主張している全拉致被害者即時一括帰国は理念としてはその通りだが、現実の国際政治の中で実現することは大変難しいと思う。拉致問題をはじめ日本人に関する全ての問題の家族が高齢化していく中で、現実的かつ具体的な方策により事実を積み重ね、どの問題からでも突破口を開いていかなければならない。まずは、誰が拉致をされ誰が生きているのか、その事実をストックホルム合意に基づき早急に明らかにすべきだ。」ということを申し上げた。
これまでの官僚による日朝交渉が行き詰まっていることは目に見えている。前例や現行法規の枠組みの中で問題を捉えようとする官僚の発想では北朝鮮と対峙して成果を得ることは難しいと考える。やはり、ここは政治家の出番だが、拉致議連をはじめとする政治家の覚悟と発想がまるで見えてこないのが現状ではないのか。
たとえて言えば、織田信長の美濃攻略も、木下藤吉郎による墨俣の一夜城構築によって大きく前進した。上流で木材を加工して筏にして流した藤吉郎の発想も素晴らしいが、藤吉郎のような新参者の提言を採用した信長のリーダーとしての裁量も見事だ。古今東西、賢者は歴史に学ぶべきである。