桜子でーす

日々の感想や思いついた事柄を写真や文章に表しました。ビジュアルに表現出来ると嬉しいな!

衣替えの季節

2012年10月20日 | 日記・エッセイ・コラム
10月20日(土)

爽やかな朝だ。気がついた。太陽の『暖かさ』を感じる。
つい、この間までは「暑くて暑くて」と、文句が出がちだったのに面白いものだ。

その代わり、着る物の調節と取り替えが大変だ。大変と言うところに、日頃の私の生活の様子がわかる。

最近は、夏物と冬物の間にある筈の、つまり、合い服の区別がつかなくなった様に思える。
真冬でも袖無しとか、更に素肌を出したドレスだとか、兎に角、開放的で季節感を無視したようなものを着る人もいる。又、夏でも毛皮とかウールとか、以前だったら、絶対に身に付けない様な服装をする人もいて異様に感じる時がある。

これらは常に屋内の温度調節が行われている所為もあるから、まあ、年中、自分の気に入った衣服を時と場合に応じて着る事が出来て良いだろう。
しかし、自分が世の中の一員と言う事になると、TPOは大切にしたい。

ムカシは四季に応じた衣類の約束事があった。特に、和服は厳しかった。
ウールのキモノが出始めた頃、布地の性質から裏地は必要が無い様に思われたが、単衣になるから袷の季節にはそぐわないなどと言ったものだ。
ウール生地のキモノに裏地をつけると、可成り重く感じたのを覚えている。

現代のキモノは、そうしたこだわりが無くなって、発想や工夫のおもむくままに創作される。
ずいぶん便利になったものだ。浴衣の形も驚く程に変わったものを見掛けた。
「これはー!いくら何でも、ちょっと!」と私は思った。
若い女性に写真を見せて意見を聞いてみた。「えっ!これですかぁ?私はこのキモノは好きじゃないですね」

矢張り和服の場合は、伝統を重んじたものが素敵だと思う。勿論、デザインなどは時代によって変化するし、キモノに慣れない人の為に着やすいキモノを工夫するなどがあるが…。

キモノの魅力は仕立て直しをして永く着用したり、母親から娘へ…と譲られるなど、しみじみとした良さがある。
私も何枚か母のキモノを持っているが、自分の僅かなキモノと共に、しまい込んだままだ。日頃、洋服の生活に慣れていると、キモノの良さが分かっていても、面倒になってしまうし、着方もアヤフヤになってしまった。

私も、もう背中が丸まってしまったから、キモノの方が、余程、似合うかしら?と思うこの頃である。ジーンズはもう駄目だし……。

今日は、何と言う秋らしい日なんだろう!
先程、刈り取ったススキの始末をした。
蚊の来襲も何となく防げて無傷だ。薮蚊も季節には勝てないのかな?

お日様が、ポカポカする『温かーい』結構な午後だった。




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