にちようび。
厳寒と猛暑の季節に、子供を無理に教会に連れて行く気はしない。
Jくんは電車乗りたさに、パパガスと行ってしまった。
桜泉はうちに残り、下着などを干して、軽く掃除をして…聖書と讃美歌を持ってきて、ぱくっと開いたところを朗読。
ゆーくんがはしゃいで回りをぐるぐる回る。本なら何でもいいのかと、絵本を持ってくるから「それは今は違う」という。
そうしたらカミサマ系の絵本を持ってきたりするから「それもあとでね」という。
讃美をしたら、周りをぐるぐる走り回る。
桜泉がゆーくんに祝福をしたら、ちゃんとアーメンポーズをする。
これでいいんだよなあ…いいかしらないけど、今日はこれでよかったと思った。
案外このほうが、桜泉まじめに御言葉を、聴けるかもしれないとさえ思った。
午後、青天の霹靂なことがあった。
時間が経つにつれ少しずつ、桜泉の気持ちをじわじわと悲しませているように思う。
自分の無力さも情けなさも、しみ込んでくる。
思えば人など、難しいことだらけ、うまくいかないことだらけ、その中を、結局は終わりまで、人生の闘いをしていかなければならない、罪と苦しみにまみれた存在なのだ、だれもが、一人として例外なく――と、しみじみ思えてくるようだ。
明日はまた仕事の、日常の暮らしに戻る、戻らなければならない。しかしその仕事のこと、仕事と子どもたちのこと、それだって私は、今、こぐらかって沼に足をとられている…。
こんな夜こそ思う。
心底思う。
それでも、何に焼かれても何に壊されても残るものたった一つのものを、私は求めたいと。
求め方も無茶苦茶、生き様も無茶苦茶、だから桜泉は残らない、でも桜泉が求めるそれは残るのだと、そう思う、かの日の苦しみの時そう思ったように、今もまた、そう思う。
厳寒と猛暑の季節に、子供を無理に教会に連れて行く気はしない。
Jくんは電車乗りたさに、パパガスと行ってしまった。
桜泉はうちに残り、下着などを干して、軽く掃除をして…聖書と讃美歌を持ってきて、ぱくっと開いたところを朗読。
ゆーくんがはしゃいで回りをぐるぐる回る。本なら何でもいいのかと、絵本を持ってくるから「それは今は違う」という。
そうしたらカミサマ系の絵本を持ってきたりするから「それもあとでね」という。
讃美をしたら、周りをぐるぐる走り回る。
桜泉がゆーくんに祝福をしたら、ちゃんとアーメンポーズをする。
これでいいんだよなあ…いいかしらないけど、今日はこれでよかったと思った。
案外このほうが、桜泉まじめに御言葉を、聴けるかもしれないとさえ思った。
午後、青天の霹靂なことがあった。
時間が経つにつれ少しずつ、桜泉の気持ちをじわじわと悲しませているように思う。
自分の無力さも情けなさも、しみ込んでくる。
思えば人など、難しいことだらけ、うまくいかないことだらけ、その中を、結局は終わりまで、人生の闘いをしていかなければならない、罪と苦しみにまみれた存在なのだ、だれもが、一人として例外なく――と、しみじみ思えてくるようだ。
明日はまた仕事の、日常の暮らしに戻る、戻らなければならない。しかしその仕事のこと、仕事と子どもたちのこと、それだって私は、今、こぐらかって沼に足をとられている…。
こんな夜こそ思う。
心底思う。
それでも、何に焼かれても何に壊されても残るものたった一つのものを、私は求めたいと。
求め方も無茶苦茶、生き様も無茶苦茶、だから桜泉は残らない、でも桜泉が求めるそれは残るのだと、そう思う、かの日の苦しみの時そう思ったように、今もまた、そう思う。