ベツレヘムの家畜小屋発

グレグレ耶蘇・桜泉のブログです。

天使になりたくてなれなくて

2008年01月06日 | その他もろもろ
ボーイソプラノで有名な、リベラのCDを買いました。
ジャケットには彼らのアルバ(神父、牧師や、時に信徒も着る白い服)姿が。
まさにビジュアルも天使みたい。

ふとそこで、親バカ導火線に引火。…Jくんにアルバやコッタ、サープリス(どれも教会で奉仕者などが着る白い上着)を着せたら………こ奴等(リベラのメンバー)も真っ青、最高にかわいいだろうな~~ふふふふふふふ…。
ゆくゆくは少年クワイヤーにでも入れるか、教会で奉仕させようか…。

( ̄▽ ̄)

数秒の妄想に浸りました。(バカ)

でも、嫌なことを思い出しました。
天使になりたくて、でも全く「ニン」でなかった(役に似合わないという意味)少女桜泉のことを。

28年も前の、ガールスカウトのクリスマス劇。
天使などのかわいくきれいなものが好きな桜泉は、3人の天使役の一人を射止めました。
しかし、誰かが、あんたには似合わね~、と言うのです。

確かに今と同じベリーショートヘア、Jくんに似た顔の桜泉は、女の子の可愛らしさとは無縁に近いものがありました。しかし桜泉にはまだ、自己像の認識が、自分の容姿への他者の評価という認識が、希薄だったのです。

似合わない、あの誰かの一言が、桜泉にとって、容貌を見られ評価される性、女の業の始まりだったかもしれません。

当日、親が縫ってくれた衣装を身に付けました。

ガーン。
あとの二人は、ちゃんと白いスモックなのに、桜泉母は、あるものを利用すべしというのか、ブラウスの裾に白い布を縫い足した、変な服を用意していたのです。
周りからは、給食当番だの天使に見えないだのと笑われました。

しかも更に悪いことに。
三人の一人が、人形のようにかわいいお嬢さん。スモックはおれば、確かに天使。皆が称賛します。

消防自動車じぷたのごとく、自分が醜く思われて悲しくなりました。

桜泉が男の子だったなら、かわいいというか、キリッとした感じの少年ということで、まずまずの評価を受けたかもしれない…。Jくん見てるとそんなことも思えてくるのです。
変な継ぎはぎの白服でも、男の子天使なら、かわいいと言われたかもしれない…。

中年に爪先が入ろうという歳になっても、かわいいと評価されたかった、という気持ち、そんな欲求、天使のようでいたいという気持ち、…消えずに胸にくすぶっていたのかと、驚き呆れます。

かわいければいいのではないことも、この歳になるまでにたんと知ったはず。でも、似合わなかろうが何であろうが、私はそうありたかった、美しいものやかわいいものに憧れ、それを目指して装ったり振る舞いたかった、そのことを、あれからだんだん無理に封じ込めてきたことは、自覚したいと思います。

もちろん今更かわいくなりたくはないし、そういう評価の世界から降りて自由になりたい、何より、天使的ではない容貌もキャラクターも、それなりに自分のものとして大切に、誇りにさえ思いますが…。

Jくんは幸い?に見られる性ではない、男の子ですが、しかし何にせよ、他者のいかなる評価の内にあっても、できるだけ自分の気持ちに正直にあってほしいと思います。その上で、自分を築いていって欲しいと…。

春が近づく

2008年01月06日 | グレ耶蘇生活
今日はエピファニー(顕現日)。クリスマスより古いクリスマスの祭りにして、クリスマスの終り。

教会でも桜泉家でも飾りを片付け。

街から正月飾りが消え、教会と我が家からクリスマス飾りが消えると、もうそこには春がかすかに来ている気がする、この日です。

ただ、桜泉の具合は一旦上向いたのに、今はまたぶりかえし。
Jくん在宅だったし、正月気分で休めなかったかな…。

でも、春へ向かいます。この春、イースターへ。ともせんを迎えるために。