発売中『週刊金曜日』8月2日号(1243号)に、9日から公開の『シークレット・スーパースター』(2017)のレビューを書いています(P.56-57)。
☆きんようぶんか 映画
家父長制の抑圧から ブルカで脱出する
『シークレット・スーパースター』
予告編では、主人公であるムスリム少女インシアの、他愛ないビルドゥングスロマン(自己形成の物語)にしか見えないかもしれない。
しかし幕開きですぐ . . . 本文を読む
今年もプーラン・デヴィさんの命日を迎えながら、7年前にインドの首都デリーで起きた集団レイプ事件を調べなおした。
というのも、先ごろ、事件をモチーフにした NETFLIX オリジナルドラマ『デリー凶悪事件』(2019)がリリースされたが、内容的にもその他の面でも疑問を感じたからである。
実在の事件を元にするといっても、劇映画やドラマはドキュメンタリーではないのだから、「どこまでが事実に即し . . . 本文を読む
年末押しせまるときに限って、注目すべきニュースが飛びこんでくることは往々にしてある。晦日のアーミル・カーンのツイッターが怒涛のようにシェアされている。
「StarPlus」とは、インドの電波メディアコングロマリット最大手のひとつで、米国・21世紀フォックスの傘下にある「StarIndia」グループを構成するケーブルテレビ局。
その StarPlus で、1月26日の午前11時(現地時間)か . . . 本文を読む
東アジア圏で、前回に書いた「ボリウッドの真髄=インド映画の平和力」を、最初に評価した慧眼の国は韓国だ。釜山国際映画祭で、どういう作品が紹介されてきたかをたどるだけでも端的にうかがえる。
その韓国と北朝鮮の間で南北首脳会談がもたれ、朝鮮半島完全非核化を目指す共同宣言が出された4月27日。
中国大陸では、もうひとつの重要な首脳会談が開かれていた。インドのナレンドラ・モディ首相と中国の習近平国家主 . . . 本文を読む
『ダンガル きっと、つよくなる』は、2016年の本国公開以来、ボリウッド歴代興行成績の首位を維持している。こうした現状からは想像しにくいが、かつてのボリウッドでは「スポーツ映画は当たらない」と考えられていた。
そのジンクスを破ったのが、2002年にオスカー候補になった不朽のクラシック、アーミル・カーン製作・主演の『ラガーン』である。植民地下のインド、気まぐれな英国軍人によって、クリケットに勝 . . . 本文を読む