三平食堂で昼食です。ビールを飲みたくなったが、気仙沼の悪夢を思い出して躊躇。。。
地元民が集まる懐かしい食堂。安いしとても雰囲気がいいのです。
腹ごなしにしばらく散策。だ~~れも歩いていません。さっきの食堂には何人か客が
いましたけれど、みんな車です。海に面したエリアは、津波でほぼ何にもなくなっています。
7年経って、このようにようやく地面が整備されてきたところ。防潮堤で海は見えなく
なりました。この景色を見て、誰も海辺だなんて思いませんよね。
さて津波にも負けなかった「ど根性ポプラ」、何やらまわりに飾りが出来て、公園の
中心になるようです。ご本人も照れていることでしょうw(^益^)w
遠くから見たら、高い防潮堤には上に登れる道があったのでやってきたけれど、ホレ、この
ように「入るな」となっています。だ~~れもいないし、登ったってどってことなさそうなんだ
けど、まあ止めておきました。海が見たいなっ!
ポプラなので、冬はこんな感じでちょっと寂しい。
夏にはこんな感じだったのです~。
さて駅(観光センター)に戻ってきました。ここのおばちゃんは、俺の荷物を預かってくれて
とても親切だったのです。あ、この画像だけ見れば喫茶店みたいだけれど、駅舎なのです。
コーヒー(150円!)を頂いたら、クッキーをサービスしてくれました^^
ふたりきりなので、しばらくおしゃべりタイム。観光客(?)というか、これだけ何もなくなって
いるところにプラプラやってくる人も珍しいかもしれません。いまぐるりと歩いて来たら、誰とも
合わずにすごく静かな散歩だったと言いました。何せ新宿や池袋を往復する人混みのなかで暮らし、
自宅は大きな集合住宅ですからねー。
「なんなら引っ越して来たらどうですか?静かでいいですよー」とおっしゃるので、「先ほど
三平食堂に行きましたけれど、ここに住んだら あ、さきち・が食堂でチャーハン食べたとか、
あ、さきち・はまだ明るいのに連日居酒屋だとか、昨日居酒屋でこんなバカなこと言ってたなんて
村中の人がみ~んな知っちゃうでしょ?」と聞くと、「そうですね!」と笑っておりました。
そーなんです。人口が少ない所は、プライバシーもへったくれもないので、普段立派な行動とは
ほど遠い私には、ちょっと住みづらいでしょう~。みなさんすぐそこの食堂に行くにも車乗るん
だから、歩いている俺なんかすごく目立つだろうし。
車と言えば、これから行く釜石では、歩道がなくトラックが行き交う道路で前回は大変な目に合い
ました。最近、日本の田舎では歩く人を想定していないところが多い。こちらでも、中学生に
なると子供たちは自転車に乗り出すが、車が危なくて、結局親が車で送り迎えしなくてはならない
ので大変だ、とおっしゃっていました。
さて、さっき降りた電車の「次」で釜石に向かいます。昼どきにぽっかり電車がないのは、
おそらくワンマン車両の運転手さんの昼休みなのではないかと思っています。
高台にあるホームからは海が見えるなー。
やっぱり海辺の町で海が見えないというのは、あってはならないことのように思われる。
向こうのトンネルから電車がやってきました。ホームには俺ひとり。
乗り込むと、中に座っていた若い女性が俺のところにやってきました。
「すみません、N●Kなんですけど、いま撮影していて映っちゃったのです。テレビに出て
よろしいでしょうか?」「ぜんぜん構いませんよー。何の番組ですか?」「震災の特集番組で、
いついつの何時です~」「そりゃあ楽しみにしています♪」となったのでした。
全部録画して、俺が出ないか、じっくり見ました。
かけらも出ませんでした。。。 w(゚益゚)w
震災復興の番組で、「毎年のように来て、公共交通機関を利用して震災地区を周り、レポート
してます」という人が出てました。ちらっとバスや電車に乗る場面もありましたが・・・。
そして頑張って店を新築して、不安のなかでも再スタートをしている、といったところが
取材されていました。そういう、ちらほらと目につくところがクローズアップされるのはわかり
ます。でもさ、移住しなければならなかった多数の「出ていった人たち」、仮設店舗で頑張った
けれど、7年が過ぎてその間に仮設の期限は切れ、新店舗を作ることも出来ずに「悲しいその後」
を送っている多くの人たちは、どうなったの?今回の旅で、仮設商店街はみんななくなり、
あの人たちはみんなどうなったんだか、俺はそれが気になるんだよ。
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