さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

飯田の酒は日本酒パラダイス「泉」で

2019年01月15日 | 関東甲信越



さて夜の飯田に繰り出す。途中にからくり時計があり、ちょうどキンコンやっていて
小さな子供が熱心に見ていました。そのミニチュアみたいな姿を見ただけで顔が
ほころびます。そこをすり抜けておぢさんはひとり酒を飲みにいくのだ。



日本酒の品揃えが素晴らしいという評判の「泉」は、路地裏のわかりにくい場所にあり
ました。



一番奥まったところ。さあていかがか。



木のカウンターが渋い!酒好きのための酒場というのが一瞬でわかる。ここでビールを
頼んではいけない。夕方ホテルで大浴場に行き、サウナまで入ったから喉が渇いているん
だが、店の空気感で「日本酒のみ!」と言われているよう。

というわけで、日本酒を注文するのだが、いつものように「礼儀」として「ここの地酒は
何がお勧めでしょうか」と言ったら、これが驚きの反応。

ない!ここらのはまずい!置いてないよ!ときたもんだ。怒った声でだからこれだけ酒を
そろえてやってるんだよ!と気まずい雰囲気に。たまに地元の会合で地酒を飲まされる
けど、まいっちゃうんだよ、まずくて!というわけで、「そいつぁ失礼いたしやした。
では寒いからお燗にするお勧めの酒をお願いします」というと、上のやつを出してきました。
昼間に天竜峡で地酒の「喜久泉」を買ったんだが、それはまずいのか?



お通しで出て来たつまみが繊細で素晴らしい。エビはほんのりゆずの香りがしたり、
すべて凝っていて日本酒を引き立てるためだけに作られている。



俺もだいぶ日本中で酒を飲んできたが、あまりメジャーなものは置いておらず、おそらくは
おやじが全国の酒を探し回って厳選したやつだということはよくわかる。しかし酒の好みは
十人十色。このおやじがどういう選択をしているのかを知って闘うには、しばらく通い詰め
ないとなかなか分かり合えないだろう。



このつまみの品揃えがまた徹底している。すべては日本酒のために!日本酒を心から
楽しもうと思ってるやつ以外は来るな!というメッセージ。



この馬刺しも絶品だぜ。



このおやじ、よけいな口をきかないのもいい。酒の話だけは嬉しそう。



わさびの味噌和え。これも酒との相性が最高だぞ。「旨いな」というと、嬉しそうに
作り方を教えてくれました。わさびの千切りに砂糖と塩を少々加えて2~3時間寝かせる
そうです。そうすると辛みが絶妙になるとか。今度うちで作ろうっと(^益^)b



このおやじ、「これを飲んだら、こっちのほうが旨いよ」とか勧めてくる。悪くない。
何本飲んだかわからない。値段も書いてない。そもそも酒のメニューないし。場数踏んで
ない奴は来られないなー。飲みまくって別に高くはなかったよ。



そろそろ終わりかなー、と思ったところでからすみが旨いんだよと勧めてくる。ひとしきり
作る苦労話を聞く。最近の冷蔵庫は性能がいいから湿気を保つので、からすみを作るには
逆によくない。あみだした方法が、古い扇風機で乾かすのが一番だとか。すべては酒のために!
こんなん出てきたら、ま~た2本追加じゃねーかー。しかし商売上手という感じではありません。
むしろ愚直?日本酒をこよなく愛する。ただそれだけのために店をやっているようです。

いきなり気難しいパンチを繰り出したおやじさんですが、こちらが酒好きだとわかると
すっかり上機嫌になったのでした。



すごく飲んだ。ほとんど腹にたまるもの食べてない。栄養失調を避けるため、最後にラーメン。
連日深酒をすると、しっかり食事をすることがない。なので体重が
落ちたりするのです。

だからこういう普通は避けるべき深夜のカロリー摂取をしたりするわけだが、おかげで
体重は落ちない。ただお腹がぽっこりしてくるような。。。 ( ゚Д゚)イイノカ?