飯田が誇る英文学者・詩人である日夏耿之介(ひなつこうのすけ)の家がありました。
最高に憧れる一軒家ですなあ。
玄関に張り紙があって、「見学したい人は、お隣の美術博物館まで来なさいね」と書いて
ありました。そこ行ったら臨時閉館だったんですけどぉ~~~。
日夏耿之介は私も学んでいる英国の詩人キーツ、バイロンやワイルドなどを研究していました。
にゃんと私の卒業した大学の教授だったのです。私が生まれる前に退任してましたけれど。
すぐ隣には、柳田國男の研究所が移築されていました。挑戦的な仮説を立てる民族学者
ですなあ。梅原猛とか、こういうタイプの人、好きですね~。
こちらも同様に、博物館が受付かー。
というわけで、午前中に見物しようと思っていたものが全滅だ。
神社は立派な木が立っていていい。この奥に温泉があるというが、午前中からなあ~。
午後に見ようと思っていた「川本喜八郎人形美術館」でも見ることにしよう。外は寒いし。
川本喜八郎さんとは、もちろんここ飯田の出身、と思いきや、「人形劇の町」ということで
川本さんが訪れる機会があり、それから親交を深めて自分の作った人形を寄贈して、この
美術館ができたそうです。もともとは横浜の人なんだって。
川本さんはアニメ制作を手掛けておりましたが、その後人形作りのためにヨーロッパ各国で
学び、その成果がNHKで放映された「人形劇三国志」でした。私は見てなかったですねー。
なんと一回45分で68話!大変な長編大河です。その撮影に使われた人形がたくさん展示
されているのです。撮影禁止なので、行って見るしかありません~。
広い館内も私ひとりでしたので、係員の女性がついてきていろいろ説明してくれて、実際に
人形を動かす体験もさせてもらいました。時間が有り余っていたので、そこで放映されていた
映像も見ました。ほとんど最後のあたりで、諸葛孔明が亡くなるところでした。「三国志」って、
劉備玄徳が張飛や関羽と一緒になり、孔明が加わって五虎大将が勢ぞろいするあたりが一番
ゾクゾクするところですが、そのあと蜀が衰退していくのはとても悲しくってなあー。