ホテルの立派な朝食も続くと飽きるので、この日は近くのカフェでカフェラテと
クロワッサン。カフェにしゃれた絵の細工がありますねェ。
王宮はホテルから歩いて10分くらいでした。
さすがに堂々たる建物で、前には馬車が行き来しています。
またまたハプスブルク家由来の黄金の食器がズラズラ。こちらはクラクラw
こんなお皿を扱った召使たちはヒヤヒヤものだったでしょう。
日本からもたらされた陶器も沢山ありました。世界中の富が集まったのです。
こちらは銀食器。定期的に磨いているのでしょうね…。(=゜益゜):;*.’:;
「シシィ」とは皇妃エリーザベトの愛称。オーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世の
お妃様です。彼女は16歳のとき、バイエルン王国からこちらのオーストリアに嫁いで
きたのでした。もちろん政略結婚です。
嫁にいけ!
若くして皇帝となったフランツは、隣国のバイエルン王国からお嫁さんをもらうことに
なりました。お見合いの候補は王女ヘレーネだったのですが、フランツはその妹の
エリーザベトに一目惚れ。彼女は荷が重い縁談話に泣きましたが、断ることもできず
承諾。甘やかされて自由に育ったお嬢ちゃんは、異国に嫁いで厳しい教育を受ける
はめになったのでした。
カワイソw
大変な美女が王妃として迎えられたため、オーストリアの貴族たちや各国の外交官
たちは彼女を一目見ようと王宮にやってきて、市民たちも彼女を少しでも見たいと
機会を見つけては殺到したのでした。
身長172cm、ウエスト50cm(!)、体重50kg(そのうち踵まで届いた髪の重さが
5kgだったとか)。この体型を守るため、彼女は生涯究極のダイエット、体操、エステ
などを徹底しておりました。コルセットを締め付けるのに毎朝1時間!
さて彼女は堅苦しい作法や勉強は大嫌い。おしゃれや贅沢には途方もない執念を
みせる一方、皇后としての仕事や、妻、母親としての役割を果たすことは嫌だった
そうです。最悪のお嫁さん?でも生まれ持った美しさと威厳で、彼女は多くの人々から
崇拝されたのです。
大変な美貌、傲慢、桁外れのおしゃれ、すさまじい浪費、放縦で荒い気性、彼女は
間違いなく魅力に溢れた王妃様でした。
自由奔放に育ったお嬢さんが異国の地に嫁がされ、厳しいしつけを叩き込まれ、
息子ルドルフ皇太子が自殺した悲しみは生涯消えることなく、最後はテロにあって
短剣を胸に突き刺されて生涯を閉じたのです。あまりにもドラマチックな人生!
王宮の前に立っているのはフランツ2世。
夕食時間には、1683年から続いているというビール会社直営のビア・レストラン、
ゲッサー・ビーアクリニークに行きました。
いま画像フォルダを見てみると、シシィ博物館に行ったあとの昼どきにはホイリゲに
行ってワインを飲み、そのあとの画像がビア・レストランになっておりました。
その間はホテルで昼寝していたのです。酒飲んで昼寝して、また酒飲む時間に
なっちまったというわけですぅ~^^;
まずはこの店の定番、「ゲッサー・スペシャル」です。オーストリアの居酒屋では、入ると
まず一番に「何を飲む?」と最初の一杯を聞かれます。とにかくすぐに喉を潤す!
そして飲んでいる間に、何を注文するかゆっくり考えることになっているのです。
考えている間に一杯終わってしまっていたりするのだが…w(゜゜)w
2杯目は黒生を頼みました。こいつも悪くない。実は3杯目の「無濾過」が一番美味しく、
滞在中はずっとそれを飲むことになったのでした。
左は何て言えばいいのでしょうか、「スープに入った揚げまんじゅう、中にはリンゴが
入っているぜ」というやつです。昼にワインを飲みながら鳥料理を食べ、酔っ払って
寝たらビール!なので、とても重い料理を食べる気にならず、この日の夕食は
これだけになったのでした…^^;