水曜日の朝、吐き気と腹痛がひどいという家族を車に乗せて、近所の医者へ。風邪、ノロウイルスも広がっているし、呼吸器系かなと予測していた診断結果は、風邪が原因の腸炎ではないかとの見立てだった。吐き気止めの座薬、腹痛止めの「とんぷく」に消化薬などをもらい服用し、しばらく様子をみたけれど、少しも回復しない。
かえって腹の痛みは朝よりも耐えがたい、と本人がかすれ声で訴える。顔色も悪いしただならぬ様子にこちらもあせる。うーむ、おかしい。とセカンドオピニオンを求めて、電話帳で探した別の医院へ急いだ。しっかり触診もして欲しい。既往症はこれこれでと説明し、エコー検査。結果、手術が必要かもしれませんから救急車を呼びましょうと担当医に告げられた。
さいわい、近くの消防署から救急車がすぐに到着。ストレッチャーに乗せられた患者が運ばれる。けれど、そこから時間がかかる。聞くと、携帯電話を手にした救急隊員が救急受付可能な病院に次々に電話をかけているという。最近も報道された救急医療の「たらいまわし」だ。それでも3件目くらいでOKの返事が届いた。ここに向かう、と告げられた病院は「希望した信頼できそうな病院」よりは近いし、道順もわかる。
考えてみれば否定されて当たり前だけれど、救急車の後を車で追ってもいいか、と聞いたのだ。それは禁止されてます、後から来てください、と拒絶された。それはそうだ。赤信号の交差点を突き抜ける救急車の後からぴたっと乗用車が続いていたら危ない。一人が救急車に同乗し、こちらは駐車場から車を出して、冷静に、冷静に、と言い聞かせながら救急受付に向かった。
総合病院の救急で診断した結果は、すぐに手術。手続きも何もせずに麻酔の同意書、入院申請書などの必要書類に書き込み、拇印を押す。そして1時間。手術自体は大きな問題もなかったと聞かされる。ふうー。いつでも誰にでも起こるのだ、こんなこと、と思いながらも、最初のあの医者、二度と行かないぞと決心した。数家族分の「客」を失ったはずだ、あの医院は。帰路、道の遠くから救急のサイレンが聞こえた。
4月に網膜剥離の手術を受けたのが生まれて初めての入院だったので緊張しました。 救急車に乗ることになったら、そんなものではないでしょうが…。
何の手術だったのでしょう。
ともあれ、問題なく手術が済んでホッとしましたね。
お大事にね。
5年くらい前、夫が出先で怪我をして始めて救急車に同乗しました。救急車って思ったよりも乗り心地が悪いものだと思いました。
お気遣い、ありがとです♪