・猫の子どもの日

朝。ケージの出入り口を開けて様子を見ていたら、まず「ゆず」が、続いて「くり」が頭を低く下げて鼻先でくふくふ様子を伺いながら出てきた。ケージの向かいの木製のダイニングテーブルの下、L字型に組まれたベンチ型の椅子の隅にへこへこ2匹で進む。

ありゃあ、この数日で一通り部屋の掃除、片付けに精出したのだけれど、そこだけはまあいいかと放置していた場所だ。10数年分のホコリが地層のように積み重なっている禁断の隅っこなのに、と仕方なく2匹をどけて大掃除再開。床にはいつくばってクモの巣をはらい、干からびた輪ゴムや食べかすを拾い、綿ぼこりを雑巾でぬぐう。

ついでに自室のゴミも分別して、紙袋やビニール袋にわけて詰め込む。大晦日でもここまで掃除したことはないくらいに、徹底的に掃除した子どもの日。そんな苦労も知らずに2匹は床で取っ組み合い、疲れたら昼寝。目覚めて食べて水を飲み、また遊び、食べて寝て、と半日はそんな様子をながめていた。

合間に屋内のメダカの世話をして、日が傾き始めてから昭和記念公園まで出かけたのだけれど、ささっと戻ってからはまた2匹の様子を楽しんだ。まあ今日はいいね、と猫三昧の子どもの日。威嚇の「シャーっ」も減ってきたし、行動範囲も広がってきた。よく食べるしこれなら大丈夫だろうから、明日は久しぶりにフィットネスで身体を存分に動かしてこようかな。