玉川上水沿いの散歩道。小さな公園わきの八重のヤマブキが風にゆれている。ヤマブキといえば、
「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」の句、山吹の里伝説を思いだす。先年、新宿の中央公園をぶらぶらしていたおり、江戸城築上の太田道灌と少女の像に遭遇。あ、七重八重のエピソード、と膝をポンっ。道灌が鷹狩りの途中、急な雨にあい、近くの農家の娘に雨具を所望したのだけれど、「実はミノのひとつもありません。あしからず」との意味をこめた返事がこの歌だったという話。
近年、とんと花の名前や樹木の名称、固有名詞がぱっとは浮かばない。で、ヤマブキに出くわすたびに、えーと七重八重の花だ、花は咲けども、あ、ヤマブキだった。と思いだすしまつ。
でも今日また確認したから、数ヶ月は忘れない、はず。だと思う…。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます