・とぼけた顔してババンバン

毎朝6時半に目覚ましを設定してあるのだけれど、早いときはその1時間前に、寝床のふすまをガリガリひっかいて朝飯を催促するニャン玉2匹。今朝も目覚まし前にその音で起こされ、ダイエット食を2匹分皿に盛り、水を替えてからエアコンのスイッチを入れ、ストーブをつける。部屋が暖まればストーブを切り、安いエアコンの設定温度を20度に下げておく。

あれ。エアコンがつかない…。リモコンの電池切れでもないし、コンセントは外れていない。念のために本体側のスイッチを入れたり切ったり。それでも動かない。この寒い時期に故障か。また余分な出費が、とため息まじりにつぶやき、洗面所に向かう。

顔を洗い、ふと上を見ると、ブレーカーがひとつ落ちている。く、くりのやつだ。すまし顔で何でもかじる「ゆず」も油断ならないけれど、とぼけた顔した「くり」は高いところが好きなのだ。特に開き戸の上、わずか数センチの幅の木枠に、飛び乗ってチュシャ猫みたいにニヤっと笑う、ように見える。戸をゆらしてもバランス巧みに重心を移して降りてこない。

以前も洗濯機を足場に洗面所の開き戸に登って、ブレーカーにちょいちょいとちょっかい出していたことがあった。今朝の現場を確認したわけではないけれど、状況証拠というか過去の悪事から考えると可能性が高い。たまたま下に押し下げたブレーカーのスイッチが居間のエアコン用だったのだ。ったく。いつもより早起きさせられたから、おかげで今朝はゆっくり散歩もできたよ。