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デジタルというか、IT化が進むにつれ、お医者さんも医学関連のネットを見ていないとどんどん遅れていくのでしょうか。
その中の一つ、CareNetという医療情報サービス。
ここには「ジャーナル四天王」というのがあるらしい。
「ジャーナル」は総合医学誌のことで、NEJM 、 Lancet 、 JAMA 、 BMJの4誌に掲載された医学論文を紹介しているのが「ジャーナル四天王」ということなのですが、そこにこんな記事が。
最低価格制限で、飲酒による死亡・入院が減少/Lancet
Lancetという雑誌に載ったこの記事、読んで字の如く、アルコールの最低価格を定めたスコットランドで、飲酒による死亡・入院が減少したということです。
こういう記事が出ると、「だよね!日本でも導入すべし」とか「すわ一大事、そんなに簡単なものじゃあない!」「冗談じゃあない!反対!」とか賛否両論が空中戦で飛び交うのですが、ここはちょっと冷静に考えた方が良いと思います。
例えば、
・そもそも最低価格の設定というのはどんな仕組みなのか
・飲酒の死者などが減るということは、飲酒量が減ったということことなのでしょうが、それはどのように検証しているのか
など。
原典を見る限り、結果の一つは、最低価格制が導入された前後で死亡者数を比較しているのですが、こんな感じ。
(季節変動のグラフ)
上側の実線がスコットランド、下側の点線が(最低価格制度が導入されていない)イングランドなのですが、図のように季節変動があったり、そもそもベースの水準が違ったり(スコットランドが高い!!)中、目を凝らしてもよく判らない。
もちろん、論文や周辺情報をきちんと調べれば、こうしたエビデンスも出てくるのだと思いますが、その辺りも理解した上での、「だよね!日本でも導入すべし」とか「すわ一大事、そんなに簡単なものじゃあない!」という反応だと思います。
(ので、整理してからまたポストします)
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