Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 153(染付菊文深皿)

2021-09-20 21:44:41 | 古伊万里
ウチの古伊万里はいよいよ在庫切れ近し(恐らくあとは1~2品)のようです
とりあえずあちこち探してみますが、ろくな品はないはずです。
それはさておき、今回の品は古伊万里が飾ってある棚(安物)を探したら出て来た品です
「染付菊文深皿」
一見して中期の品と判る四寸半サイズの深皿です
一応、菊文としてみましたが、中央から放射状に引かれた線が妙に印象的な品です
中央の菊の花の部分は濃みによるグラデーションが効いており、若干濃いめの発色も手伝って、なかなか魅力的です
中央に菊の花を描いただけではなく、器全体でも菊の花を表現しようとしたような、ある意味モダンな意匠かも知れませんね。
落款は一般的な「大明成化年製」、裏面の唐草繋ぎは中期の比較的に上手の品によく見られるタイプのものです。
私が購入したときは5桁の値段でしたが、近年はこれくらいの品でも4桁で売られているようです。(300年以上前の品だと思うと、複雑な気分ですね)

庄内平野は黄金色

2021-09-17 23:19:45 | 日記
庄内平野は実りの秋です
画像はウチの近くの田圃ですが、見事に黄金色です
画像が小さいので判りにくいですが、画面中央奥に白い建物が見えます
画像を拡大するとこんな感じです

この建物が今から20年前、中国人留学生の大量失踪の舞台となった「酒田短大」です
酒田短大はその後に廃校となり、一時は有料老人ホームになったものの続かず、税金の滞納を理由に市が差し押さえ競売にかけられます
そして現在は、市内の私立高校の施設として利用されています。
ちなみに、私が子供の頃、この場所には公立の病院が建っており、さらに戦前まで遡ると
「日満学校」(日満技術工養成所)があったとウチの親から聞かされたものでした。
ちなみに、酒田に「日満学校」が設置されたのは、以前に紹介したA級戦犯でありながら処刑されなかった、酒田市出身の大川周明の尽力だったようです。




回想の古伊万里 152(唐草に獅子文七寸皿)

2021-09-16 21:22:55 | 古伊万里
今回の品は「回想の古伊万里」シリーズとして紹介しますが、実は最近入手した品で、「回想」ではありません
古伊万里を集めるようになって20年以上になりますが、ここ2~3年はいろいろと事情があって「古伊万里らしい古伊万里(?)」を購入していませんでした。
今回は盛期に近い時代の「古伊万里らしい古伊万里」を入手しましたので、早速紹介することにしました。
「唐草に獅子文七寸皿」
見込みを二重圏線で囲み、中央に大きく唐獅子を描き、その周囲を花唐草で埋めた延宝期と思われる七寸皿です
唐獅子文は初期に近い時代から幕末までずっと作られており、人気の高い文様だったようです
この品の存在は随分と前から知っていましたが、当時はこんな立派な品は入手できないと思っていました。
ウチにはあと2枚ばかり、延宝~元禄と思われる唐獅子文の品がありますが、それらを含め多くの品は、これだけ大きく唐獅子を描いていません
(正直なところ小さく絵付けする方が圧倒的に難しいはず)
ただ、この品に関しては、この唐獅子の大きさと首を傾げたような不思議な構図が最大の魅力であるように感じます。
唐獅子の筆致はそれほど細かくはありませんが、適度にユーモラスなのが盛期伊万里における唐獅子の特長でもあります
業者さんは「藍柿」として扱っていましたが、土はさほど良くありませんし、延宝期の上手の染付皿といった感じでしょうか。
裏面は寛文末~延宝期に見られるタイプのもので、この部分だけ見ると寛文様式の名残が感じられます。
20年前の古伊万里の値段を知る者としては、近年の相場の下落は嬉しいような悲しいような・・・。


霊芝が豊作

2021-09-14 23:08:42 | 日記
滅多に採集できない霊芝(マンネンタケ)が四本もまとまって取れました
採集したのはウチの姉でありまして、場所はと言えばウチの裏山(万里の松原)で、普段は通らない場所を通ったら生えていたとか。
傘と茎の部分に光沢があるのは、年月を経て乾燥したものと同じですが、この霊芝が「生」であることは傘の裏面を見ると判ります
乾燥する前の「生」の状態では裏面は白く、柔らかく湿ったような触感をしています
前にも書いたように、マンネンタケはサルノコシカケの仲間の菌類ということですが、不思議なものが身近にあるもんであります。

集団接種へ行く(飛鳥神社)

2021-09-12 17:30:24 | 日記
 新型コロナワクチンの集団接種(1回目)のために、接種会場である「平田農村環境改善センター」(旧平田町)へ行ってきました。
接種は15分毎に50人程づつ受付をし、実に整然と行われており、先頭だったこともあり、受付から10分そこらで接種完了
あとは15分の経過観察で何事もなく会場を出ました。
普通の人はここで帰るんですが、ここから歩いて5分程度のところに、宝亀五年(774年創建)「飛鳥神社」があるのを思い出し、ちょっと行ってきました。
わりと大きな神社で、この鳥居をくぐると境内です
狛犬がお出迎えです、まずは阿形
こちらは吽形
田舎の神社とは言え、なかなか立派な社殿です


さらに近づくと、龍と獅子の彫り物が見えます
先端の龍の頭の部分と、獅子のUPです
側面はこんな感じです
この神社では毎年1月5日に「裸参り」という行事が行われています
飛鳥神社の通りを挟んで隣には「飛鳥山仁王堂」があります
調べたところ、ここの本尊である十一面観音はもともとは飛鳥神社に祀られていたようで、明治の神仏分離で
道路をはさんだこの場所の祠を建立し祀ったという歴史があるようです。
この神社がどんな場所にあるか判るのが、次の鐘つき堂の画像です
見ての通り、収穫期を迎え黄金色に実った水田が広がっています
この近くには産直の「めんたま畑」がありますので、別に宣伝する訳ではありませんがどうぞ。