しぶとく探し出してくる回想の古伊万里シリーズですが、ここ数日探していたお皿が出て来たので紹介したいと思います。(これで完全に最後です)
「染付三蝶文小皿」

四寸サイズの小皿で、見込み中央を白抜きし、三方に蝶が絵付けされ、さらにその間に蛸唐草文が描かれています
縁の部分を濃みで塗りつぶすことで、全体の印象が引き締まって見えるような効果を上げてるように感じます。

蝶の描き方は中期のデザイン化されたもので、濃い染付と薄い染付で表現されています

裏面を見た感じでは中期の古伊万里という印象ですが、享保~宝暦あたりといった感じでしょうか
さて、中期の古伊万里とは言っても普通の小皿ですので、ウチならでは工夫として、三蝶文を実際のアグリアスの標本で再現してみました。
三蝶文その①

上から時計周りに、「クラウディナ・サルダナパルス」、「アミドン・オアハカタ」、「ファルキドン・ファルキドン」です。
三蝶文➁

上から時計周りに、「クラウディーナ・クロエサス」、「アミドン・ペルヴィアナ」、「ナルキッサス・オビドニウス」です。
伊万里で三蝶文といえば江戸後期の鍋島が有名ですが、当時の日本ではアグリアス(ミイロタテハ)などという南米の蝶は知る由もなかったんでありましょう。
鍋島を思い出しますよね。
私も、このようなものが出てきたら、即、買いですね(^_^)
さすが、酒田の人さんならではの、実物の蝶での三蝶文の再現ですね(^_^)
ありそうで探すとないタイプの品ですが、この品はお休み処さんからやって来ました。
さすがにお休み処のご主人(ワタシと同年代です)はセンスがいいですよね
実物の三蝶文はオマケですが、ちょっと珍しいかと思いやってみた次第です。