前回、江戸中期末あたりの芙蓉手のお皿を紹介しましたが、今回はもう少し時代の古い芙蓉手のお皿です
「芙蓉手花籠文七寸皿」
明時代に輸出の花形であった中国の芙蓉手をお手本にした七寸皿で、このタイプの最も有名なのは
かの東インド会社のマークが入った、通称「VOC皿」であることは間違いありませんが、贋作や今出来の写し物はあっても
現物を見る機会はなかなかないというのが現実です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/c4/e7e26939c71bf034365f977e2752f0df.jpg)
この七寸皿は典型的な芙蓉手で、見込みは中期の品に良く見られる花籠文ですが、周囲の文様の描き方は
本歌である明の芙蓉手の特徴がそのまま表れているように感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/bd/58eb41b690aac9dd21a179bb4b579818.jpg)
面白いのは裏面で、実に簡素というか手抜きとでも言いたいような絵付けになっています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9d/f22df8a3b0c7638c1b345f37960869b2.jpg)
実際に見たことはありませんが、図録等で見ると明時代の本歌にもこういった簡素な絵付けの品が見られるようで
この品の場合は裏面も忠実に写したということになるんでしょうか。
伊万里で中期に焼成された芙蓉手では、通称「岩バッタ」がわりと有名で、一枚は欲しいと思っていたのですが
そんな時に知り合いの業者さんに勧められたのがこの品でした。
わりと飾り映えするので、中期の典型的な芙蓉手の品としていい感じではあります。
「芙蓉手花籠文七寸皿」
明時代に輸出の花形であった中国の芙蓉手をお手本にした七寸皿で、このタイプの最も有名なのは
かの東インド会社のマークが入った、通称「VOC皿」であることは間違いありませんが、贋作や今出来の写し物はあっても
現物を見る機会はなかなかないというのが現実です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/c4/e7e26939c71bf034365f977e2752f0df.jpg)
この七寸皿は典型的な芙蓉手で、見込みは中期の品に良く見られる花籠文ですが、周囲の文様の描き方は
本歌である明の芙蓉手の特徴がそのまま表れているように感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/bd/58eb41b690aac9dd21a179bb4b579818.jpg)
面白いのは裏面で、実に簡素というか手抜きとでも言いたいような絵付けになっています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9d/f22df8a3b0c7638c1b345f37960869b2.jpg)
実際に見たことはありませんが、図録等で見ると明時代の本歌にもこういった簡素な絵付けの品が見られるようで
この品の場合は裏面も忠実に写したということになるんでしょうか。
伊万里で中期に焼成された芙蓉手では、通称「岩バッタ」がわりと有名で、一枚は欲しいと思っていたのですが
そんな時に知り合いの業者さんに勧められたのがこの品でした。
わりと飾り映えするので、中期の典型的な芙蓉手の品としていい感じではあります。
周囲の模様は、本当にしっかりと描かれていますね。
見込みの花籠の花も、おもいっきり伸びています。
意表をついた裏模様はご愛嬌?(^.^)
花籠文というと元禄色絵を思いだしますので、染付で芙蓉手というのは元禄あたりのイメージとは多少違うようにも感じます。
裏面については、「こんなところまで写さなくても」という気はしますが。
我が家にも、ほとんどないですね。
この七寸皿は、典型的な中期の芙蓉手ですね。
見込みが花籠文というのも、かなり和様化していますね。
私も、これから、是非入手することを心掛けたいと思います。
意外に見かけることが多くないですよね~。
花籠文=元禄みたいなイメージがありますが、実はもう少し時代が下がる可能性もあるように感じています。