Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

染付の瓢箪形皿

2024-03-10 23:34:29 | 古伊万里
先日、故玩館を運営しておられる多方面のジャンルに明るい先輩コレクターの
遅生さんが大珍品の「染付瓢箪形皿」をUPされましたが
確か何かの図録で染付の瓢箪形皿を見たことがあるのを思い出し、探してみたらありました
1999年に刊行された「はじめての染付骨董」というMookに掲載されておりました。

かの中島先生が監修しておりますので、娘さんが学芸員をしておられた戸栗美術館の名品が結構掲載されています。
そんな中にありました、「山水人物文 瓢形皿」

見ての通りの祥瑞文様の品で、サイズは24cmとかなり大きいことが判ります
江戸前期ということになっていますが、特注で作られた品なんでありましょうか。
ちなみにこのMookには古美術店で実際に売られている品も値段付きで掲載されており
↓の魚形皿も掲載されていました
江戸後期の品となっていますが、今なら1万円も出さずに買えるような気もしますので
25年前という時代が中島先生によって伊万里染付の評価が飛躍的に上がった時代であることが判るように思います。
ちなみにウチの魚形皿↓は20年ほど前に購入しましたが、それでも現在の倍近い値段だったように記憶しています

良い品は値段はさほど下がらず、中途半端な品は値段が下がったということなんでありましょうか。

追記
ヤフオクに気になる品を発見しました
文様や成形は比較的早い時期の藍九谷(昔なら前期藍九谷)なんですが
裏面が盛期に見られる唐草繋ぎをワイルドにしたような描き方になっています。
この時代にはこのようなしっかりした唐草繋ぎはないと思っていただけに
個人的にはかなり興味を惹かれる逸品です。