Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

古伊万里自分史 ④

2024-03-01 22:53:44 | 古伊万里
さて、2004年6月15日に自分のHPを立ち上げたのですが、手持ちの古伊万里はさほど多くなく
しかもまだまだ初心者、当時の状況を考えれば、せいぜい2~3年も続けば関の山といった感じでした。
それでも、HPを通じて、Dr.kさん、ミーコさん、いに渋夫妻、猫の蔵夫妻、hibariさんといった先輩コレクターを交流を持つことになりました。
HPを始めてから1年程たったある日、7月にビッグサイトで「骨董ジャンボリー」が開催されることを知りました
今となっては記憶が定かではありませんが、いに渋夫妻より「骨董ジャンボリーでオフ会を」というお誘いを頂きました。
当時、いに渋夫妻は「古人の古伊万里の館」というHPを運営されており、見事な名品を公開しておられました
それに引き換えワタシはまだまだ初心者、かなり気後れはしたものの
日本最大規模の骨董祭を見てみたいという欲求に負けて参加することにしました。
そんな頃に栃木の業者さんから購入したのが↓の小皿です

濃みの美しい小皿ですが、縁に金直しがあります
そして何より、この品がワタシが初めて入手した「古人銘」の品でした.

さて、忘れもしない2005年7月23日、骨董ジャンボリーの会場で、いに渋夫妻、猫の蔵夫妻、hibariさんと会うことができました
当日は京都の業者さん(通称お休み処)のブースで会えるようにセッティングしていただき、お昼には食事をしながら骨董談義となりました。
とは言え、こちらは初心者の上に田舎者、かなり気後れしていたのは確かです
その後、2時間ばかり会場を見て目の保養をすることとなりましたが、残念ながら予算に見合う品はなく、この時は何も購入せずに帰ることになりました。
唯一、その時のジャンボリーで見かけ、後に購入できたのが↓の小皿です。

このあたりの時代から藍九谷により魅力を感じていたのは間違いないところです。
会場を後にし、16時40分の新幹線に乗るべく東京駅で並んでいる時に、なんと都内の一部で震度5強を記録する地震が発生しました。
当時東京在住だった姉によると、地下鉄は長時間止まり、家に帰ったら食器棚がえらいことに、というかなりの混乱があったようです
「こりゃ今日中には帰れないか」とあきらめかけていたところ、30分程度の遅れで新幹線が発車(上越新幹線は被害がなかった)
どうにか当日中に帰ることができました。今も忘れられない思い出です。



古伊万里自分史 ③

2024-03-01 19:46:31 | 古伊万里
前回はtaimei氏の「古伊万里に魅せられて」で取り上げてもらうことで、ネット上の古伊万里コミニュティに参加したところまで書きました
今回は自分でホームページ(以下HP)を作るに至った経緯です。

当時同じ会社の先輩で早くからHPを運営している方がおり、この方とは趣味の音楽でも懇意にしていたこともあり
「HPを作ってみたらどうか」と勧められ、「ホームページ作成王」なるソフトを買い込み、試しに作ってみたのが最初でした。
HPのタイトルは「My Favorite Things」というもので、このタイトルはJazzのジョン・コルトレーンのアルバム・タイトルから名付けました。
(今も残骸だけは残ってますが)
そんな頃に入手したのが、柴コレにも収録されている↓のお皿です
残念ながら甘手ですが、典型的な寛文期の染付皿で、ワタシが最初に購入した藍九谷のお皿でした
このお皿が「藍九谷病」のきっかけなのは確かですが、ワタシがこの品で圧倒的な魅力を感じたのは文様ではなく
薄く真っすぐに立った高台でした。他の時代の伊万里には見られないこの高台に魅せられた、ということでしょうか。

さて、HPを無事に立ち上げ、太明庵の掲示板に告知、初日は50人ほどの訪問者がありました
そんな中、同時期にHPを立ち上げられたミーコさんよりメールをいただき
「ウチのHPがリンクされているが、リンクするときは先に連絡するのがルールでしょ」と御叱りを受けることとなりました。
ワタシなどとはレベルの違う大コレクターのミーコさんですので、「あ、こりゃマズい」と思ったものですが
その後、似たような好みであること、さらに同じ古伊万里を所有していることが判ると、ワタシにとっての古伊万里の大師匠の一人となりました。
そんな頃に入手したのが↓の平戸のお皿です

平戸らしい薄濃みが美しい品ですが、この品が最初にヤフオクに出品(懇意にしている神戸の業者さんが)した時には
最終日にどんどん価格が吊り上がり、ワタシの買える値段ではなくなっていました(8~9万円くらいだったでしょうか)
当然の如く落札できず、「いい品だったよな~」と思っていたら、出品していた業者さんから「もう一枚あるから安くできるよ」とのメールがあり
かくしてヤフオクの落札価格よりかなり安く入手することになりました。
勿論、今ではそんな値段はしない品ではありますが、特定の業者さんと懇意にすることが、骨董収集には大きな価値になることを知ったのは確かです。

次回はHPを始めて2~3年の出来事について書こうと思います。