昨夜は大きな地震でびっくりという状況でしたが、酒田は震度4で結構揺れましたが
幸いにして特に被害はありませんでした。(防災無線が鳴ってましたが、何を言っているのか判らない・・・)
さて、古伊万里にはとてもモダンなデザインの品がある一方で、和風の文様を生かした雅な品もあります。今回の品はそんな中期の染付皿です。
「花唐草に扇文六寸皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/70/6b882e7da6b9d0689e3cbc04112fb06f.jpg)
染付の発色が美しい中期の六寸皿で、大きな扇文が二つ、そしてその周りには花唐草文が散らされています。
花唐草と他の文様の組み合わせは結構多くあり、ウチにも花唐草と唐獅子、花唐草と鳳凰、花唐草と龍の組み合わせの品がありますが
花唐草と扇文というのは意外にありそうでないのかも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/14/6d44846cd23f86ffdb2a95737ec7939c.jpg)
花唐草文は盛期の繊細はありませんが、まずまず丁寧であることを思うと、悪くても享保期あたりの品ではないかと想像されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/a2/140b12a9215625bb5865a1ceb7f329ca.jpg)
扇文のうち片方は先端がギザギザで描かれており、これは扇を半分ほど開いた状態を表現しているんでありましょうか(不明)
薄濃みの技術は延宝期のような完璧さはないものの、十分に美しいといえるように思います。(少なくともワタシは)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/f2/5abed9e51e850b0d4d597194bc3d4016.jpg)
落款はなく、裏面の唐草繋ぎは典型的な中期の品であるこを示しています
扇文そのものは江戸前期から登場しますが、ウチにあるのはこの品ともう少し時代の下がった品の二枚で
もう一枚の品はいずれ紹介したいと思います。