Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 110(色絵鳳凰文小皿)

2021-02-07 22:51:12 | 古伊万里
ウチの収集品は傷物が多いのは今まで紹介してきた通りですが、他にも値段の高い七寸サイズ以上の品も多くありません。
収集を続けるには経済力に見合った品を買うしかないという事情が大きいのは確かで、そういった意味では今回の品は傷物で小皿ですから
ウチの収集品としてはうってつけの品ということになるでしょうか。
「色絵鳳凰文隅切り小皿」

11cm四方の小皿で、隅切りされた特徴的な成形がされています
見込み中央には赤・黄・緑・青を使って鳳凰文が描かれ、四隅にはなにやら良く判らない文様が描かれています。

輪郭線を黒で描き、中を色絵で塗るというスタイルから判断して柿右衛門様式であることは間違いありませんが
赤の発色については盛期柿右衛門の赤ではなく、しかも色絵が結構厚塗りだったりします。

表にはニュウが一本あり、裏を見ると高台内には甘手の貫入が見られますので
決してコンディションは良くありません。
思えば、状態はともかく「色絵柿右衛門」という名前に惚れて購入したのは確かです。