Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 99(染付盆栽文五寸皿)

2020-12-20 20:58:26 | 古伊万里
酒田は大雪ではないんですが、いきなり真冬になってしまったこともあって、寒い日がしばらく続きました
何せ風が強いもんで、寒さが余計に身に染みるのは確かです。

さて、このところずっと鳥文の品を紹介してきましたが、今回は小休止(ま~、鳥文の品は残り少ないですが)で、別の文様の品を紹介したいと思います。
先日、私にとって古伊万里の大師匠であるDr.kさんが盆栽文の小皿を紹介しておられましたので、私も便乗することにしました。
「染付盆栽文五寸皿」
典型的な盆栽文の小皿で、盆栽が右側に寄せて配置してあるのもお約束みたいなものでしょうか。見込みの周囲は寛文期の品に良く見られる染付の濃淡をと
墨弾きの技法で文様を描いています。(何の文様でしょ?)
盆栽文の拡大ですが、葉の部分が無かったら鑑賞石みたいに見えなくもありませんね
墨弾きで描かれた文様ですが、何の文様かは判然としません
未漂白の状態なので少々汚れが目立ちますが、鋭い高台、裏白、落款を含め、典型的な寛文期の品の特徴を備えています。
この品を入手したのは10年程前ですが、何年か後に見込み中央に盆栽文が大きく絵付けされた七寸皿を見かけました。
染付の発色が実に美しい皿でしたが、ワタシの財力では購入できなかった思い出があります。伊万里は全体に安くなりましたが
やはり良い品はそれなりに高いという点は変わりませんね・・・。