Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 84(染付波頭に花文五寸皿)

2020-10-09 20:57:46 | 古伊万里
 ワタシが伊万里を買い始めた頃は、現在のように前期~中期の結構なレベルの伊万里が安く買える時代ではなく
限られた予算の中で買おうとすると、今思うと「なんでこんな品を買ったんだろう?」と思う品も結構あったりします。
勿論、経済的な理由以外にも、まだまだ品物の良し悪しが判らない初心者だったという点も大きいのは確かです。
今回の品もそんな頃に、地元の骨董祭で購入した品です。

「染付波頭に花文五寸皿」


縁の立った器形の五寸皿で、波頭文の中に桜のような花が散らしてあり、中央は定番の環状松竹梅が描かれています
黒っぽい染付の発色や裏文様が描かれていないといった特徴から、中期末~後期(寛政~文化)といった時代の品だと想像されますが
正直なところ、あまり見どころのある品ではありません。


裏白で高台はかなり低く成型されています

側面にはこんな感じの絵付けがされています

以下はこの品を購入した時の業者さんとのやり取りですが、今思うと恥ずかしい会話ではあります。
「このお皿デザインがええやろー」
「でも発色悪いし幕末近いでしょー?」
「いや、この色が悪い所が藍九みたいでいいちゅー人もおるし、中期の皿やでー」
「そーかなー、絵付けも雑なようだけどー」
「こーゆー独楽形の皿は少ないんじゃー、安くするから買わんかいー」

上手いこと業者さんに丸め込まれて購入に至る訳ですね。


JAZZレコード 3

2020-10-09 19:46:52 | JAZZ
 先日に引き続き、JAZZレコードの紹介です。
なぜ今まで忘れていたJAZZについて連続して書くことになったかと言えば、昨日、10年来のお付き合いがある
地元でソフトウェア会社を経営している方と、初めて食事をする機会をいただいたんであります。
スケジュールのやり取りをする中で、拙ブログを紹介したところ、なんとこの方がJAZZファンであることが判ったんですね
そんなこともあって、昨日はJAZZ談議に花が咲いたという訳です。
前置きが長くなりましたが、その折に話に出たレコードを一枚紹介したいと思います。

静かなるケニー」 ケニー・ドーハム


帯のところにスイングジャーナル認定ゴールド・ディスクのマークが入っていますが、このレコードは1976年12月に認定されています
ケニー・ドーハムという人はトランペッターとして超一流でないことは確かなんですが、その哀愁を感じさせる音色は日本人好みと言え
そいった意味では、ディジー・ガレスピーやマイルス・デイビス、フレディ・ハバート、リー・モーガン、クリフォード・ブラウンといった
人たちよりも、「愛されるトランペッター」であったということかも知れません。



youtubeでこのアルバムの全曲を聴けますが、個人的には1曲目の「Lotus Blossom」と4曲目の「Alone Togather」が大好きで
この他にも2曲目の「My Ideal」も何度も聴いた曲です。
このアルバムについて忘れてならないのが、ピアノを担当しているのが、名手トミー・フラナガンであるという点でしょうか。
(彼が参加した名盤はものすごく多い)

思えばこのレコードを買った頃はまだ21~2歳だったでしょうか。