Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 53(平戸桜川の図七寸皿)

2020-03-27 20:41:32 | 古伊万里
 世界的なコロナウィルスの感染拡大で、今年はお花見も自粛ムードですが、せめて代わりになるものはないか探したところ
ウチにたった一枚だけある桜川文のお皿がありました。
酒田では桜の開花はもう少し先ですが、とりあえず気分だけでもということでいかがでしょうか。


平戸らしい白く美しい生地に淡い染付で桜川文が描かれており、川の流れの部分は墨弾きの技法が使われています
扱っていた業者さんは「幕末の平戸」としていましたが、正直なところ明治の品であろうと想像しています。


時代的には若い品ですが、その美しさは素晴らしく、個人的には元禄期の藍柿右衛門のような魅力を持っているように思っています。


裏面は高台の周囲に墨弾きの技法を使った波頭文、そして千鳥が三羽飛んでいます
枚数が揃えばと思っていましたが、近年は見かけなくなりましたので、ちょっと厳しそうです。

散りゆく桜に魅力を感じる、これもまた日本人の感性なのかも知れませんね。