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趣味の園芸 前編

2008年11月07日 | 暮らしの情報・見学


 




 8年前のある時、玉葱の生産王国北見に居住する友人から、趣味の園芸で何か農作物を栽培するのであれば玉葱を栽培して見ないか、その気であれば玉葱の苗は提供してやると勧められた。
 玉葱の栽培は全く無知であったが、根っから作物の栽培に興味のある心は大きく動かされ、早速新規作物栽培への挑戦が始まった。
 8年間、趣味の園芸として継続した玉葱栽培、作業の間に記入したメモと写真を頼りに、玉葱の播種から収穫までとして記録しました。     


玉葱の播種から収穫までの生育記録

  以降、小さい写真上で、クリックすると拡大写真が表示されます。ご覧下さい
 1・玉葱の種子(たね)

  玉葱の種子
種子は幅2mm~3mm 長さ3mm~4mm 厚さ1mmほどで固い皮に覆われた小さな黒い粒になっています。ネギ類の種子は大小ありますが、すべて同様な形をしています。

 玉葱のコーティング種子 
種子は小さくて変形しているため、播種するのに難しいので、小さな種子を1粒づつ5~6mmの円形にコーティング加工して利用する。



2・播種 (たねを蒔く) に必要な用具

突起板
育苗の床に1粒づつの種子を蒔く穴を作る板、ビート(甜菜)の播種に使われている板の枠を外して使用した。1枚で1400の播種する穴が出来る。


播種板
突起板で作られた穴にぺレット種子を1粒づつ蒔く用具、種子が入っている状態で板をスライドすると1度に700粒の種子が蒔ける


播種後の様子
突起板で作った穴に播種版で播種した状況。専業の玉葱耕作者はこんな作業はしません、農機具で移植出来るポットに機械で播種をしています。



3・播種後のハウス管理

播種後の配置
ハウスに播種した育苗床を発砲スチロールで囲んで、作業がし易いようにしてから、種子に覆土(土をかける)を平均にする。



 温度管理の2重トンネル 
覆土の後で温度管理のために2重トンネルにして、更に夜間はビニールシートで被覆をしています。(ハウス自体も2重ハウスにしている)


 温度管理 
ハウスと2重トンネルの中に温度計を設置して温度管理を大切にする。管理温度は最高気温30度以上、最低気温5度以下にならない様に注意している。

 4・発芽開始 

 発芽開始 
3月5日前後に通年の播種は完了、播種後2週間(14日)前後で発芽開始する。針金のような感じで玉葱とは思えない、長葱も同様で玉葱と見分けはつかない。


 発芽後1~2日の状態 
芽の先は折れたままの形で発芽し、次第に開かれながら徐々に真っ直ぐ伸びてきます。何とも幻想的な様子を知りました。


 発芽後5~7日 
殆んどの芽が開き始めました。発芽開始、この時期の苗芽は大変に弱く高温・低温障害を受けやすく、温度管理が一番大切な時です。

 5・育苗ハウスの生育

 ハウス生育初期 
発芽後10~15日、全体が青々と見えるようになりました。昼間は急に高温となる心配でトンネルのビニールは外し、夜間は被覆します。


 ハウス育苗1 
4月中旬、少々軟弱な苗であるが素人の苗つくり、まずまず満足だ。草取りもしたがまだ残っている、もう少し換気が必要かな・・・?


 ハウス生育2 
4月中旬、青々と良く育ってくれたが若干徒長(伸び過ぎ)気味だ、葉の先を15Cm位刈り取り、ハウスも開けて外気に慣らし、丈夫な苗に仕上げる事にする。

定植直前苗
4月下旬、葉の先の切除も終わり、丈夫な玉葱の苗は出来上がりました。(自己満足)後は定植(畑に移植する)を待つばかりになりました。


  『苗半作』= 苗の良否で作物栽培の収穫は半分決まると言う、農業用語があります。
 玉葱栽培の開始は、出来上がった苗を貰ってのスタートであった。2年目以降は苗作りにも挑戦、自宅の空き地に小さなハウスを作り育苗を開始、2年間は日陰での日照不足で満足な苗が出来ず、小さな玉葱の収穫に終わった。
 以降自宅での苗作りをあきらめ、専業農家のハウスの片隅を借用しての苗は、やや満足のいく苗作りとなって来たが、今年はチョットした油断で高温障害を受け貴重な苗の70%程が、枯死する憂き目に合う大変な経験をさせて頂き、今更に『苗半作』の大切さを知り、この厳しさを味わっている。

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