暑い夏も過ぎ 十勝も秋の収穫シーズンを迎えています。
今の時期 広い畑に ポテトハーベスター(芋掘り機械)を稼動している光景がところどころで見られます。
十勝の代表的な農作物 馬鈴薯(芋)の植え付けから収穫までを追ってみました。
冬の間 低温倉庫に保管されている種芋です。 原々種農場 → 原種農場→ 馬鈴薯の更新用 種子の生産農家を経て 種芋を購入 防疫検査を通った種芋だけが 植え付けする事が出来ます | 植え付け時期に合わせ温度調節をして 芽を出させます。 4月20日 芽も出始め 畑に植え付けするのも間近です。 |
春 畑での農作業スタート。 4月30日植え付け風景です。 肥料と種芋を同時に蒔きます。 良い天気に恵まれ秋の豊作を祈りながら。 | 大型機械4畦のポテトプランターを トラクターが引きます。 4畝蒔くのですから 12haの広い畑も 3日程で蒔き終えます。 |
6月15日 植え付け後1ケ月半経ちました。 | 7月 ジャガイモの花が満開 十勝の風物詩のひとつです。 |
← 紫色の花は 馬鈴薯の中で代表的なメークインです。(中札内)
この畑は種芋専用の畑で 何種類かの種芋を生産しており、病害虫からも守るため 品種が変わるものと仕切りをつけています。仕切りは緑肥作物 燕麦(エンバク)で 畑の肥料となります。
収穫間際です。 一坪の面積の芋を掘り起こし 発育情況を調べ 受け入れ先の指示で「茎葉枯凋剤」を散布します。 | 散布後10日位経つとこのように枯れます。「茎葉枯凋剤」は 芋に害はなく 芋が大きくならないよう成育を止めます。薬を使わずチョッパーと言う機械で 枝を粉々にカットする方法も使います。 又 枝を枯らすのは 成育を止めるだけでなく、ハーベスターに枝が絡むのを防ぐ為もあります。 |
また 大きくなり過ぎるため 芋が土から顔を出し 緑色に変色したものが多くこれも規格外となります。
食用 加工用等で多少違いますが 芋1個おおよそ50~350gまでを出荷 それ以外はでんぷん用で でんぷん工場に運びます。
重さを時々計りながら また変色変形した芋を丁寧に選り分けているですがなかなか完全には出来ません。
ダンプカーで運び込むのですが 1台1台検査で「規格外」が含む量により等級(金額)が変わります。
こちらの農家に もうすでに もう来年度植え付け用の種芋が 運び込まれました。
種芋を消毒してコンテナに入れ替え 冬の間低温倉庫に保管し 大地に根を下ろす春を待つのです。