とかちシニアネット・何か探し隊 !

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十勝の馬鈴薯の収穫

2007年09月17日 | 十勝地方の旬な情報
 



暑い夏も過ぎ 十勝も秋の収穫シーズンを迎えています。
今の時期 広い畑に ポテトハーベスター(芋掘り機械)を稼動している光景がところどころで見られます。 
十勝の代表的な農作物 馬鈴薯(芋)の植え付けから収穫までを追ってみました。


冬の間 低温倉庫に保管されている種芋です。
原々種農場 → 原種農場→ 馬鈴薯の更新用
種子の生産農家を経て 種芋を購入
防疫検査を通った種芋だけが 植え付けする事が出来ます
植え付け時期に合わせ温度調節をして 芽を出させます。
4月20日 芽も出始め 畑に植え付けするのも間近です。


春 畑での農作業スタート。
4月30日植え付け風景です。
肥料と種芋を同時に蒔きます。
良い天気に恵まれ秋の豊作を祈りながら。             
大型機械4畦のポテトプランターを トラクターが引きます。 4畝蒔くのですから 12haの広い畑も 3日程で蒔き終えます。



6月15日 植え付け後1ケ月半経ちました。          
7月 ジャガイモの花が満開 十勝の風物詩のひとつです。



← 紫色の花は 馬鈴薯の中で代表的なメークインです。(中札内)

この畑は種芋専用の畑で 何種類かの種芋を生産しており、病害虫からも守るため 品種が変わるものと仕切りをつけています。仕切りは緑肥作物 燕麦(エンバク)で 畑の肥料となります。



収穫間際です。
一坪の面積の芋を掘り起こし 発育情況を調べ
受け入れ先の指示で「茎葉枯凋剤」を散布します。
散布後10日位経つとこのように枯れます。「茎葉枯凋剤」は 芋に害はなく 芋が大きくならないよう成育を止めます。薬を使わずチョッパーと言う機械で 枝を粉々にカットする方法も使います。
又 枝を枯らすのは 成育を止めるだけでなく、ハーベスターに枝が絡むのを防ぐ為もあります。




< 9月収穫風景 >
寒さに強い馬鈴薯で 今年も例年並みの生産量との事ですが 今年の猛暑の影響で大きくなり過ぎ 規格外のものが多いようです。
また 大きくなり過ぎるため 芋が土から顔を出し 緑色に変色したものが多くこれも規格外となります。
食用 加工用等で多少違いますが 芋1個おおよそ50~350gまでを出荷 それ以外はでんぷん用で でんぷん工場に運びます。
重さを時々計りながら また変色変形した芋を丁寧に選り分けているですがなかなか完全には出来ません。 
ダンプカーで運び込むのですが 1台1台検査で「規格外」が含む量により等級(金額)が変わります。


こちらの農家に もうすでに もう来年度植え付け用の種芋が 運び込まれました。
種芋を消毒してコンテナに入れ替え 冬の間低温倉庫に保管し 大地に根を下ろす春を待つのです。



雌阿寒岳

2007年09月07日 | 会員の旅行




8月19日雌阿寒岳に登ってきました。雌阿寒岳に登るには雌阿寒(野中)温泉コースとオンネトーコース、阿寒湖畔コースの3つあります。今回は雌阿寒コースを登りました。参加者はシニアネット登山サークルの7人のメンバーです。登山には、誰でも参加できます。










登山口:登山口は標高705mで、山頂の標高は1499mです。よって標高差は794mあります。雌阿寒岳は活火山で、最近も噴火活動が見られました。「阿寒岳」として深田久弥の日本百名山の一つに入っています。


ゴゼンタチバナ:歩き初めてすぐ、ゴゼンタチバナがありました。ルビーをちりばめたような果実がついていました。ゴゼンは「御前」で石川県白山の山の名前という。タチバナは果実の様子によるといいます。


アカエゾマツの樹林帯:登山口から2合目あたりまでは薄暗い樹林帯です。アカエゾマツは火山地帯にもよく生えています。地面には緑色のきれいな苔が何種類も生えています。


背の高いハイマツ帯:3合目付近からハイマツ帯になりました。最初は背の高いハイマツ帯のトンネルです。しばらくすると今度は背の低いハイマツ帯になります。


背の低いハイマツ帯:ハイマツは場所によって50cmから4m位の変化があります。ハイマツは森林限界の上に生えています。山の上からハイマツ帯を見ると滑らかな緑のジュータンのように見えます。


イワブクロの花:4合目を過ぎると登山道は岩場になってきます。岩に寄り添ってイワブクロの花が少し残っていました。和名は「岩袋」で岩場にあって花が袋状なのでこの名がついたそうです。水の少ない岩場でも植物はしっかりと生えていました。


休憩風景:5合目を過ぎると火山性の砂礫の多い、滑りやすい道になりました。30分位置きに休憩しながら登って行きます。


岩場:5合目付近からさらに岩の多い道になってきました。大小の噴火による溶岩がみられます。


コケモモ:岩のかげにコケモモ(フレップ)が赤い実をつけていました。果実が桃のように見えるので苔桃と名付けられました。花は淡紅色で可愛い花です。高さ10cmほどの常緑樹です。果実は甘酸っぱい味がします。サハリンではコケモモジュースを作るそうです。


犬も登山:6合目付近で気がついたのですが犬が一匹、山を登っていました。私たちの先に行ったり一緒になったりして頂上まで登ってきました。登山者は沢山いましたが誰の犬かは分かりません。多分、一匹で登り、登山者から食物を分けて貰うつもりで登っていたのでしょう。







オンネトー:8合目付近から見たオンネトーです。5合目を過ぎたあたりでオンネトーは見えましたが、ここから見たのが一番美しく見えました。「五色沼」と云われるだけにいくつかの色が湖面を飾っていました。


大きな岩場:8合目付近の岩場です。大きな岩が目立ちます。


赤沼:9合目付近から見えるポンマチネシリ火口には赤沼があります。青沼もあるそうですが、今回は見れませんでした。


赤沼と噴煙:雌阿寒岳は昨年は火山活動により登山禁止になっていました。活火山らしくあちこちで噴煙が見られます。


山頂に到着:山頂にはすでに10数人の登山者がいました。晴れていたので山頂からは大きな爆裂火口や阿寒富士、阿寒湖、雄阿寒などがよく見えました。素晴らしい景観です。


ナカマチネシリ火口:雌阿寒岳の山頂から見える大きな火口です。奥の方に雄阿寒岳や阿寒湖が見えます。


阿寒富士:標高1476mのきれいな円錐形の火山です。登山することもできます。

下山風景:山頂で昼食を食べたり休憩しました。周りの景色を写真に撮ったり、全員で記念撮影をしました。名残はつきないが、あとは下山です。


メアカンキンバイ:下山途中の8合目付近にメアカンキンバイの黄色い花を見つけました。花の時期は終わっていたのですがわずかな花が残っていたのです。この花は発見地が雌阿寒岳だったのでこの名がつけられたそうです。北海道のみにあるといいます。写真の左側にはガンコウランが写っています。


野中温泉別館:無事下山し、温泉で汗を流して家路につきました。野中温泉(雌阿寒温泉)は含食塩・硫化水素泉と云われます。石けんやシャンプーは置いていませんが、使っても泡が立たないようです。源泉が掛け流しになっているところに魅力があると云われています。自然そのままの温泉と言えます。入浴料金は350円でした。


※ すいませんADSLの環境のPCは多分1回目はコマ送り音声も途切れ状態だと思います。2回目再生ではきれいに見れます。活火山の証、噴煙です





今回の登山は天気に恵まれ、火山を間近に見ることができ、火山独特の景観を十分楽しむことができました。登り2時間40分、下り2時間15分でした。皆さん怪我もなく無事に楽しく登山できたことをご報告いたします。