センダイハギとヒオウギアヤメ
北海道には原生花園と呼ばれる自然の花畑が各地に点在します。だいたい、海に近い湿原や、草原で自然が多く残っているところのようです。内地に居たころ旅のガイドブックを見て、見ごろの季節に原生花園めぐりができたら、と夢見ていました。帯広に移り住んで、かなり見て回ったと思っています。
今回は身近にある豊頃の長節湖と湧洞沼に行ってきました。6月16日、初夏とは言えまだまだ寒い日でしたが。
長節湖は最初に訪れた原生花園で、そのときは過大な期待が邪魔をして、イマイチと感がありました。ここも、以前はもっと素晴らしい風景だったのだと思いますが。
長節湖原生花園
青空に誘われ豊頃を通って長節湖に向かったら、どんよりとした曇り空に、風も冷たくなって・・・。ハマナスが見ごろとのニュース(何処かは見落としたが)で重い腰をあげたのですが、少し早かったようです。
長節湖ではハマナスの花はまったく見当たらず、アヤメを中心に楽しみました。
海からの風で霧が発生
湖面には霧がたちこめ、内陸へなびいていました。湧洞沼でも同じ状態で、青空とは無縁の肌寒い天気でした。湖のそばの浜には、アキアジ釣り人がポツリポツリ。ここの道を通る車も釣り人がほとんどのようでした。
道の終点から見た湧洞沼
次に湧洞沼に移動。ナウマン国道をしばらく走って湧洞線に入り、道の終端まで行ってみました。ここから先がおすすめだそうで、徒歩で散策すると楽しめるとの情報から来たのですが、肌寒さに負けて、ここの周辺だけになってしまいました。ハマナスの花はアスファルトの道路脇だけ開花していて、群落の中には発見できません。やはり、少し早かったようです。それでも長節湖にくらべると咲いている花の種類も多く、より楽しめました。
道端の花畑 やっと見つけたハマナス
アスファルトの影響で温かいためかハマナスが咲いていたり、花の種類も道端のほうが多い気がします。それだけ変化に富んでいて、手軽に楽しめる風景がありました。
エゾカンゾウが少々咲いて
エゾカンゾウは道から少し離れたところに点々と咲いていました。密集しているところは残念ながら…。
道端だけあった赤い花?
道の終点あたりに数箇所、この花?の群落がありました。そのあたりだけ赤く際立っていました。花は咲いていない感じですが、どういう植物か確認していません。
ハマナスの花を中心に
満開のハマナスを期待して行ったのですが、海側の歩道の数箇所にしか咲いていませんでした。長節湖では皆無だったので、やっと巡り会えてホッとしました。
ハマエンドウ
長節湖の道路際に多く咲いていました。湧洞沼周辺には少なかったので、人の出入の差かと思ったのですが。
浜側に少し入ったところにあった案内板
浜辺に行く道に入ったらすぐにこの看板がありました。海のすぐそばでもあり、周辺には花は少なく、ハマエンドウが咲いていました。そして、数歩で次の写真の風景がありました。
案内板のすぐそばの海辺
原生花園はこれから8月頃まで次ぎ次ぎと何十種類ものの花が咲き、訪れる人達を楽しませてくれます。
自然そのままの風景が壊されることなく いつまでも残って欲しい十勝の風景です。