食用ユリ根の選別作業
お正月のおせち料理に最適な食材のユリ根、十勝で食用ユリ根を栽培出荷している農家の作業を、一部ですが紹介します。
十数年前までは十勝の農家の畑での収穫作業は 、ビートが一番遅かったのですが 最近では長芋や ユリ根を栽培するようになった農家も多く、11月も終わりに近づいた今も、 収穫した後の選別作業に追われています。
選別作業 はハウスの中ですが 広いハウスの中、今の時期太陽が出ない時間帯は暖房を入れてもなかなか暖まらず 座っての作業ですので寒さが堪えると農家の方は話していました。
畑から掘り起こしたユリ根は 光が当たらないように黒いビニール袋に入れて保管してあります。
すべて1個ずつの作業、 根が多く(根が多いほど美味しいとか) 長く伸びており 初めの作業は 鎌で根切り、そのあと コンベアに乗せて 水洗い
今度はハサミで 再度奥まで根切りし、 バケツの中で ブラシを使ってもう一度汚れを綺麗に落とします。
その後 量りに載せ グラム数 形 などで 5つのコンテナに振り分けます。
サイズ別におがくずを入れて傷が付かないように箱詰め 丹精込めて育てられた真っ白なユリ根が、お店に並びます。
ユリ根は春または秋に種を植え付け、収穫まで早くて4年も掛かります。
何気なく食べていた食材ですが、種植え付けから出荷するまで あまりに手間暇の掛かる作業にただただ驚き、ほんの一片も無駄に出来ないと改めて思いました。
十勝はそろそろ本格的な冬将軍がやって来ます。農家からの帰り道 防風・防雪対策として防雪柵設置の作業光景が見られました。
雪の季節以外は 畳まれた鉄板を、これから1枚1枚建てて行く作業が続きます。