十勝厳寒の季節 自然が生み出す造形美 御神(おみ)渡りを紹介します。
十勝の中心部からおおよそ南東に80キロ 太平洋の海岸線に 生花苗沼(オイカマナイ)があります。
今の時期 連日の冷え込みで 沼面の氷が厚く張り 膨張した氷が割れ 割れ目に沿って氷塊がせりあがった状態が続いています。これが御神渡りです。
(今年は沼の端から端までの長いもの1本 短いもの3本出来ています。)
この自然現象は毎年見られる訳ではなく(去年は見られなかったとのこと) 雪が多いと雪に閉ざされ見ることが出来ません。今年の十勝は雪が少なく冷え込みが厳しかった為見ることが出来、氷の厚さは40センチ 一昨年は60センチあったそうで氷塊の高さも 今年よりもっと高かったそうです。
初めは恐る恐る歩いてみましたが 氷の厚さが10センチあれば 人が歩いても大丈夫なのだと聞き安心して沼の中間地点まで行ってみました。
この御神渡り (伝説があり神の道とも言う)沿いでは 氷が割れる金属的な音が沼の下の方からゆっくり絶え間なく聴こえ とても神秘的な感じがします。
朝日が昇る瞬間は 氷塊が赤く照らされ もっと神秘的な光景が見られます。
少し離れたところで 釣り人が氷を割りワカサギ釣りをしていて ちょっとお邪魔し釣れる瞬間を見せてもらいました。
やったあ、ゲット! 待って~ 撮らせてくださぁ~い!
沼のことや 御神渡りについても 詳しく話を聞かせてもらうことが出来ました。
(沼までは難なく着きましたが 御神渡りの場所は分からず 教えてもらわなければ 空戻りするところだったのです。感謝!)
大雪で隠れなければ 3月まで見ることが出来るそうです。
この沼周辺には 多くの野鳥が生育し 飛来します。野鳥観察施設も整備されています。
生花苗沼のすぐ近くの海岸線に お湯に浸かりながら太平洋を眺められる晩成温泉があります。
この温泉は泉質が良く 保温効果も大きく入った後もポカポカといつまでも冷めないのです。
この日は天気も良く 太平洋はとても穏やかでした。