ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

タナゴ釣り

2005年04月26日 | 俳句雑考
亀成川の上流で、教鞭ほどの竿でタナゴを釣っていた。すでに数年まえに訊いているので、何を釣ろうとしているのか知っている。
溝に毛がはえた程度の小川なのに、タナゴの棲む川として有名らしく、近くに品川ナンバー、足立ナンバーの車が駐めてあった。茨城方面からも釣りに来る。
しかし、有名なわりには釣れない。タナゴにはまだ一回しかお目にかかっていないが、メダカのようだった。写真は24日に撮す。
タナゴはコイ科の淡水魚の総称だそうだが、歳時記には載っていない。フナもタナゴの一種らしいが、こちらは春に冬眠から覚めるので「春の鮒」が季題になっている。

春鮒の跳びあがりぐせ谷の衆      煌

一読、春鮒が水上に銀鱗を躍らせている景色、とまではわかるが、それと「谷の衆」との関係がわからない。歴とした歳時記からの引用なので、多くの人にわかるはず。それがわからないのは、喉に刺さった小骨のように気になる。

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