磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

象の消防士

2005年12月29日 | 短編など
みなさま!
火の用心
象の消防士

1.

サーカスに子象が一匹いました。
この子象君、サーカスのショーの練習をしていました。

虎が秘の輪をくぐった後で、
チンパンジーがバケツに水をいれて運んで、
その水を子象くんが鼻で水を吸って、
火を消すんです。

消防士さんの帽子をかぶってね。
どうもうまくいきません。

プーと飛びすぎたかと思うと、
あまり飛ばなかったり、
どうもうまくいきません。

「まだーダメだなあー」
調教師のおにいさんが言いました。

子象はみんなといっしょにショーに出たがったので、
がっかりしました。

子象のバケツを運ぶチンパンジーもつまらなさそうです。

「あーあー」
二人はテントの外で日なたぼっこをしていました。

2.

サーカスの人が魚を焼いていました。
「キーキー」

チンパンジーくんはとても食べたそうです。
檻のなかのチンパンジーはじれったく見ていました。

魚に火がつきました。
テントが風でゆれて、火がつきました。

チンパンジーは大きな声で火事だぞ~と叫びました。
「キーキー」

夢中で檻の錠をひっぱって、
檻から出ました。
そして、バケツで水をくんできました。

でも、チンパンジーは火がこわくて、火の前に
バケツをおいて逃げました。

子象がそこにあらわれて、鼻で水をチューンと吸いました。
そして、放水しました。
火は消えました。

サーカスの人たちもそれを見ていました。
動物たちもこわい火がなくなって、ホッとしました。

みんなが大きな拍手をくれました。
「いいぞ!」
「やったね」
と声援ももらいました。

そして子象もチンパンジーもショーに出ました。
もう大丈夫です。あのときで自信がついたのです。
拍手喝采!






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ありがとうございます。






【本人談】むかしはこれでよいと思ったけど、
こういうサーカスも珍しい気がする。(-_-;)
まあ、物事にとらわれない若い頃の作品です。
別にあってもいいような気もします。m(_ _)m



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2 コメント

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Unknown (童話小僧)
2006-01-07 14:00:20
子象のやさしさが勇気をもたらして

くれたのですね。

子象はこれからすばらしいショーを

見せてくれるのでしょうね。

返信する
童話小僧さん (鱧男)
2006-01-07 20:24:36
コメントありがとうこざいます。



そのうちまた描きたいと思います。



童話小僧さんのblogに行かせてもらいました。



創作をされておられるのですね。



よろしくお願いいたします。
返信する

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