磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

週刊文春 2011年4月14日号

2011年10月20日 | 読書日記など
『週刊文春 2011年4月14日号 』
   島田真・編/文芸春秋2011年

特集名 東京電力「原発解体」の緊迫情報



【モノクロ口絵】「避難所になった宮城・女川原発」 下「」引用。

「-略-この女川原発は被災者の「避難所」として利用されている。
 警備上、内部は公開されていないが、頻繁に被災者が門を出入りする姿が見られる。
「最初は石巻市の避難所にいたのですが、正直、こちらの原発のほうがずっと快適ですね。高台で津波も怖くないし、電気も通っていて温かい。他の方も「放射能は特に怖くない。安心できる」と言っています」(被災者)」

【モノクロ口絵】「菅総理の招かれざる避難所視察 被災者たちは朝から床を雑巾がけ」

【モノクロ口絵】「卑しき「震災ドロ」 逮捕の瞬間、一部始終」

【モノクロ口絵】「瓦礫の上の不吉な光景 被災地の空を覆う「鳥」」下「」引用。

「-略-目撃したのは被害がまだしも軽微な地域だった。とすれば、カモメたちは安全地帯に集まっているだけなのかもしれない。だが、大災害のあとにこの様子を目にしては、誰もが不吉な思いを抱かずにはおれないだろう。
「スマトラ島沖地震でも、余震の前に鳥の大発生を見たことがある。何かあるかも、と思ってしまうわなあ」-略-」

「▲汚染水が流れ込む海 安全宣言 はまったく信用できない」 下「」引用。

「原子力安全委員会は「海洋での汚染は希釈される」と言うが、拡大する途中で海底の底に物質が落ちることを忘れてはならない。」

1978年の調査、水口憲哉東京海洋大学名誉教授。下「」引用。

「水口氏は、一九七八年から翌年にかけて、今回被災した波江町の漁協とともに、第一原発の沖合で汚染調査を行った。この時、ホッキ貝からコバルト60とマンガン54という放射性物質が検出された。両方とも微量の数値だが、水口氏はこう言うのだ。
「原発が通常の操業をしている時に、これらの物質が検出されました。今回の事故では、土壌からプルトニウムも検出されているのだから、他の物質も流れて出ているでしょう。放射性物質はヨウ素やセシウムだけではないのです」
 なぜヨウ素とセシウムだけしか公表されないのか。」

三十年前の本……。下「」引用。

「「今から三十年前、米国で『ニュークリア・バロンズ』という本が出版されました。世界の原子エネルギーの男爵という意味ですが、この中に、『日本では東京電力のキカワダが、何ら技術評価もなしにGE(ゼネラル・エレクトリック)社から原子力動力炉を輸入した』というくだりがあります。まさに当時は米国主導で原発が日本に持ち込まれ、日本の技術者たちにも限られた情報しか与えられませんでした。」

東大の寄付講座。下「」引用。

「「寄付講座とは学者を囲い込むためのものです。産業界と官僚と学者は利害共同体で固まっています。その“原子力ムラ”の構造が、批判を排除してきたのです」
 中でも東京大学には、東電からの寄付によって開講されている寄付講座が三講座ある。その合計寄付額は三億九千五百万円に及ぶ。このほか他社との共同出資による講座分を含めると四億六千万円強にのぼる。
「例えば、七年間続いている『建築環境エネルギー計画学』という寄付講座は、元東電法人営業部長の柳原司特任教授が担当しています。他にも東芝の原子力開発営業部長や元三菱重工の技術者、経産省の原子力部会のトップなどが特任教授として送り込まれているのです。なかにはTBS『朝ズバッ!』の常連 コメンテーターも含まれています。当然、原子力の安全性や環境性の高さといった、原発業界寄りの研究が行われます」(東大関係者)」

東京工業大学 3講座で計4臆7500万円。新潟大学 1億円。東北大学 1500万円。

ゼネコン「「原発のガレキ」名乗りを上げた大成、ビビった鹿島」

「「まったく安心」訴え続ける毎日新聞編集委員」記者は退避。下「」引用。

「「皆さんが今受けている放射線量は健康に全く影響しません。安心してください」
 三月十六日、ラジオ福島のインタビューでそう断言したのは、毎日新聞の斗ヶ沢秀俊編集委員。TBS系の「Nスタ」などでも、原発事故の解説員として出演した科学記者だ。-略-
 そもそも毎日新聞では現場で取材する記者に対し、放射線量の上限を八百マイクロシーベルトとかなり厳しめの基準を定めている。単純比較はできないものの、この数値は屋内退避の目安となる十ミリシーベルトとはかけ離れた数値だ。
 記者に対しては、現場から離れるよう指導し、その一方で現地の人に「安心してください」と言っても説得力に欠けるだろう。」

index







index

INDEX

INDEX



エンタメ@BlogRanking




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。