磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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G8-G8ってナンですか?- Arguments against G8

2009年06月21日 | 読書日記など
『G8-G8ってナンですか?- Arguments against G8』
   ノーム・チョムスキー、スーザン・ジョージ、他(著)/
     氷上春奈(訳)/ブーマー2005年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「彼らはたった8人で世界を動かしている!?
G8が世界を支配していいのだろうか
チェムスキーがG8を批判する」



世界で最も裕福な……。下「」引用。

「世界で最も裕福な8カ国
アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシアは毎年、G8と呼ばれる非公式な会合をしています。G8(もともとはG6)が最初に集合したのは1975年でした。彼らは世界の貧しい国の人々が背負っている貧困を緩和するために30年間も集まってきているのに、今の世界の現状は……
 安全な水がないために15秒ごとに子供が亡くなっている。-略-」

テロリズムを採用したレーガン政権。下「」引用。

「一九八○年代のレーガン政権が中央アメリカにおいて、ケネディ大統領やジョンソン大統領のやり方に倣って侵攻をする代わりに、国際テロリズムという手段を採用したのはこのためです。
 この変化が一九八九年のブッシュ一世政権の諜報報告にも表れています。-略-レーガン政権が二十年も前にアメリカ外交政策の重点は「テロとの戦い」にある、と宣言したのはこのためです。」

レーガン政権……。下「」引用。

「レーガン政権の穏健派、ジョージ・シュルツが述べたように、中米と中東のテロは「現代の野蛮へと逆行する」ような「文明社会に対する邪悪な敵」を撒き散らす不幸の源である、として特に標的になりました。シュルツは、解決手段は暴力によるものであり「外部の仲介や国連、国際法廷といった非現実な法的手段」を避けなければならない、とも述べていました。ブッシュ大統領の言葉を借りれば「悪の枢軸」ですが、代理国家と傭兵たちの途方もない組織が中米や中東などでこの戦争をどのように進めてきたかは話すまでもありません。」

中曽根康弘とロン、ヤスの仲でしたね。

軍事予算はものすごいアメリカ……。下「」引用。

「アメリカの軍事予算は911事件の前でさえ、敵対国の軍事予算のすべてを合計した額よりも多かったのですが、軍人予算を増やすために九月十一日のテロ攻撃が利用されて、私企業が大喜びして儲けることとなりました。「テロと戦う」という口実で宇宙における軍事化が進められていることは、最も不吉な計画だと言えます。」

このお金をすべて環境問題に使えば、解決するという学者もいますね。

G8の特徴とはまったく民主主義的でないことだという……。
そして、異常な無条件な支援……。下「」引用。

「ニョーヨークとワシントンへにの攻撃後の「テロとの戦い」において、ほとんどの大国がアメリカへ無条件な支援を約束したのです。オサマ・ビンラディンとアルカイダ組織を匿っていると非難して、アフガニスタンのタリバン政権がこの戦争における最初のターゲットでしたが、すぐにサダム・フセイン政権のイラクが次のターゲットとなりました。以前の西側友好国と同盟国は、アメリカの世界平和を脅かす「悪の枢軸」となったのです。
 この変化の責任は、ジョージ・ブッシュ政権の中心的存在であるワシントンの右翼的なネオコン(新保守主義者)にあると言えるでしょう。彼らはアメリカの最も危険で極端な主戦論支持者です。-略-」

大企業の道具のG8……。下「」引用。

「まず大企業の道具としてのG8を過大評価してはいけない。なぜなら、世界の大国はさまざまな思惑と立場を持っているため、G8サミットは外交上の言葉を超えるほどの意味を持たない結果が終わることが多いからである。-略-」

民主主義を弱めてしまうG8……。下「」引用。

「G8はアフリカの指導者たちの行動に焦点を当てることで、アフリカ大陸の貧困と紛争の主な原因となっているグローバル経済から注意をそらそうとしている。さらに、アフリカにおける民主主義や統治は進めずに、G8の自由市場への開放は統治を妨げて汚職を増やし、真の民主主義を弱めてしまうことになるだろう。」

「外国人排斥。それは注意をそらす手段」

事実はまさに、このとおりですね。下「」引用。

「G8は強欲で功利主義的です。貧しい国対豊かな国の問題ではありません。G8の新自由主義なグローバル政策は貧困を無視し、北でも南でも貧困を引き起こしています。段階ごとにこれらを止めていかなければなりません。
    ミーナ・メノン(インド工場労働者行動委員会のメンバー)」









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