磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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記憶と記録-311まるごとアーカイブス-

2012年06月10日 | 読書日記など
『記憶と記録-311まるごとアーカイブス-』
   長坂俊成・著/岩波書店2012年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「-略-「311まるごとアーカイブス」は、災害記録をまるごとアーカイブスすることを目的として発足した。発起人である著者がつづった。行政・企業・ボランティア・被災者との協働による情報支援・アーカイブ活動の実践の記録。」



帯に……。下「」引用。

「被災地を情報支援せよ!
通信手段が遮断された被災地に、必要な情報・人・物資を届けるために
膨大な災害記録を利活用し、被災前後の記録を未来世代に伝えるために」

「罹災証明発行システム」

「災害ボランティアセンターに対する情報支援」 下「」引用。

「災害時には、災害ボランティアを被災地に受け入れ、被災地での活動をコーディネートするために災害VCが開設される。一般に、市町村の地域防災計画上、多くの自治体では、社会福祉協議会に災害VCの設置・運営を要請すると規定されている。
 しかしながら、社協にとって、災害VCの運営は本来業務とき異なり、災害VCの設置運営のための態勢や事前準備が十分行われているとは限らない。したがって、過去に災害VCの運営経験のあるNPO等が、災害VCのコーディネーターとして災害VCの運営支援に入ることとなる。-略-」

問題ある専門家。下「」引用。

「つまり、他人の痛みに対する感受性、即ちイマジネーションや使命感の欠如が原因であると考えられる。
 例を挙げるならば、災害VCで過度の縄張り意識から排他的かつ攻撃的な行動をとるNPOスタッフ。
 国など行政からの公認や正当性を主張し、他を排除する大学研究者。
 被災地から要請がないことや前例主義・縦割を不作為の理由とする官僚。
 委託業務の中で、民間団体の創意工夫を契約外に取り組みとして否定する自治体職員。
 緊急時の臨機応変な対応が求められる状況下でありながら、仕様書の範囲や責任分解点を過度にこだわるあまり、機動的・協調に開発できない情報システムベンダーの社員。
 PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を過度に恐れるあまり、被災者とのコミュニケーションを一律に否定する防災評論家。
 阪神・淡路大震災の教訓や、これまでの被災地でのVC運営の成功体験を振り回すだけでなく、自分の組織のファンドレイジングを優先させ、災害ボランティアの応募を阻害するような発言を連呼するNPOや研究者(「ボランティアは時期尚早」、「ボランティアをするなら自己完結で」、「連休中はボランティア活動を遠慮すべき」など)。
 風呂敷を広げ、つば付けを行いながら、資金が確保できないとなると一歩も踏み出そうとしないNPO。
 先を越されでもしたら、先行した方に協力しようとしない大学研究者、など。
 マスコミが「素晴らしい日本人」キャンペーンを繰り広げている裏で、実は我が国の制度疲労と個人のモラル崩壊が進行していた。そのことは大変憂慮される。」

福島原発災害。下「」引用。

「一方、福島原発災害を巡る政府や東京電力、専門家、メディアの対応についても、アーカイブし、リスクガバナンス及びリスクコミュニケーションの視点からも検証を試みるべきと考えている。-略-」









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