磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ひなびた駅での話

2005年12月18日 | 短編など
ひなびた駅での話

ひなびた駅についたの春だった。
駅で女の人が話をしていました。
焼き肉屋に入ったときのことらしい。

「こないだ。やっちゃんと行ったの。
そうなの、やっちゃん。
あれが好きだから、誰にでもあったら、
すぐ誘うでしよう」

「えっ、私も誘われたわ。
でも、私ニンニク嫌いだから……」
「あなた、ニンニク嫌いなの」
「それで話何?」

「それがお坊さんが来ていたの」
「へぇー」
「それがね、インドのお坊さんなの」
「へえー、日印友好ね」

「そう、それみたいね。
それがね、日本のお坊さんはね、
お肉をねパクついていたのよ」
「そりゃ、焼き肉屋さんだもんね」

「そのお坊さんの横で、
印度のお坊さんはピーマンと
タマネギばかりパリパリ食べていたのよ。
ハツカネズミみたいに。
焼き肉屋行ってお肉を食べないのよ」

「へえー、それで」
「日本のお坊さんは今じゃ、
職業の一つなのに、
印度のお坊さんはお肉も食べないのよ」
「うん、それで」
「ただ、それだけ」

その時、僕はジョン・レノンの言葉を思い出した。
「宗教なんて、人間の苦しさの度合いだ」
ということを。

ひなびた、この地にもジョンの言葉は生きていた。




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【本人談】
これは高校三年のときだったと思います。
ふと旅に出たくて、お伊勢さんに行ったときのことだと思います。
昔はふらふらしているのが好きでした。
今は家にいてても、ふらふらしているので、困ったものです。(-_-;)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高3 (雨漏り書斎)
2005-12-18 23:03:15
の頃は、京都にお住まいでしたか?
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府下です。 (鱧男)
2005-12-18 23:22:09
近鉄沿線に住んでいましたので、

近鉄のって出かけました。

もちろん、近鉄ファンでした。



山城の国の一揆があったところです。

百姓や町人が一揆を成功させて自治をしたのは、

山城の国と堺だけとききました。





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