磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ジャック・アタリの核という幻想

2008年01月05日 | 読書日記など
『ジャック・アタリの核という幻想』
   ジャック・アタリ(著)/磯村尚徳(監訳)/原書房1996年

核という幻想をもっている人たちが今も政治の中枢にあるといっていいのではないでしょうか? それは日本に限るものではありませんが……。アメリカの有名大統領候補でイラクでの核兵器使用をしないといっている者は誰もいないそうです……。もし、アメリカが使用したら、テロリストたちも使用するでしよう。そんなに難しいものではありせんから……。大手マスコミは勉強されているのでしょうか? 疑問です。これらの本の方が事実だとボクは思っています。



裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「今や核兵器を製造するのに必要なもの(処方・技術・核燃料)は、合法的な市場においても非合法の市場においても、比較的容易に手に入るようになり、予期せぬ形で核拡散への道が開かれてしまった。これまで核を保有していなかった国々や、狂信的集団、テロリスト集団、マフィアのカルテルなどの非国家的な組織が、核爆弾を製造し、それをミサイルに載せて発射する能力をもつ可能性が強まってきた。」

IAEAの査察にも限界があるという……。下「」引用。

「しかしIAEAは、みずから進んでIAEAは、自分たちの権限がおよぶ範囲内でも、適切な調査方法や監視手法をほとんど用いることができない。」

チェルノブイリ事故の時には、信用できない組織でしたね。
さらに、昨年のNHKの番組では、こんな単純な監視体制なら、頭のいい人ならばインチキができそうと思った……。

実験なしでも、核兵器は作れると書かれてあります。下「」引用。

「さらに今日では、公開されている資料と二億ドルの資金があれば、簡単に入手できる民生用の核物質を使用することによって、数人の技術者だけで--ある筋の情報によると、たとえ技術者が一人しかいなくても--、核実験なしで第一世代の核爆弾を製造することが可能なのである。」

歴史から学べば、広島型の原爆は一度も実験していませんね。

実験なしでも製造可能ということがこの歴史的事実では成立していますね。


イラクのことも書かれてありました。下「」引用。

「IAEAの言葉を借りれば、これによって一九九三年以降、イラクの核兵器製造計画は「破壊され無力化された」といってよい。確かに、軍事用核施設はすべて破壊されたかもしれない。しかし、イラクがもつている核関連の専門的知識、技術、専門家集団はいまだに存在しているのである。」

INDEX

この本には書かれてありませんが。
アメリカは民間会社に委託して、核があると認めたという。
そして、イラク戦争に突入。
--しかし、大量虐殺兵器は実際にはなかった……。
大義など、もともとない戦争……。

そして民間委託された戦争屋を取締る法律がないと逃げるのか……。

保障できないということも理解できます。下「」引用。

「ところで、原子力発電を行なっているすべての国の政治情勢が永遠に安定し続けるなどということは、誰にも保証できない。」











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