磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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被爆者の死と生

2008年02月07日 | 読書日記など
『被爆者の死と生』
   東京都原爆被害者団体協議会(東友会)・編/
     東京都原爆被害者団体協議会(東友会)1993年

「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。

「『被爆者の死と生』の刊行は、東友会結成三十五周年記念関連事業として企画されたものです。しかし、表題にそのことを表示しませんでした。それは、この国のメーンとなっている「平和への遺言」は、東京在住の全被爆者を対象としてとりくまれている運動であり、今回はその第一回分であり、全被爆者とその家族があるかぎり、今後毎年、刊行してとりくまれていかなければならない課題ですから、いわゆる記念誌的な扱いをさけたのです。」



被爆者の森」について書かれてありました。下「」引用。

「江戸川親江会、葛飾、葛友会からはじめられたこの運動は、東京の木として実現し、のちには日本被団協の運動となって、広島の鶴見橋西詰には、全国都道府県の木が植えられ、「被爆者の森」として結実しました。」

--「平和への遺言」
満一歳の時に被爆、そして、満六歳で急性骨髄性白血病でなくなった子供。
いろいろな人たちの人生が短い文章で書かれてありました。
たくさんの人といっても、こんなふうに本にしていっても、相当な冊数になるでしょうね。

封建社会を生きられた母のことば。下「」引用。

「母は「私らには、ケロイドがないんじゃけえ、黙っとければわからん。被爆したことは、けっして人には語っちゃいけんよ」と私にきつくいい残し、この世を去ったのでした。」

しかし、この人は本を出されるまでになります。下「」引用。

「母のことばと義姉のことば。しかし、私は、葛藤のすえに、いま、語りはじめています。私は、助産婦です。私の手でとりあげる新しい命。日々生まれてくる新しい命のためにも、やはり、黙っていてはいけないと思っています。
 そして、機会があり、私の体験や平和への思いを、この八月、『ひろしまの夏』(草の根出版社)という本にまとめることができました。」

--「核兵器廃絶のため」
・比較三原則空洞化
・原爆使用を今も昔も正当化
・変わらぬ核被害の隠蔽と被害者放置
・核兵器ゼロにむかっての東友会の運動
・湾岸戦争下の庶民はピカの日のわたし



1993年度自治体別被爆者援護状況










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